シャボテン
いつからうまく話せなくなったんだろう。ポジティブな言葉をかけたいに、口からはネガティブな言葉が出る
本当は抱きしめて(大好き)を伝えたいけど、君の棘はそれを許さないだろう
ひとつひとつのとんがりが君の好きや夢中で鋭く尖る
刺さるのが怖くて、手を出せないでいたんだ
どうしてうまく伝わらないんだろう
こうして欲しい、こうなって欲しいという僕の希望は、君には棘のように見えているんだろうか
僕にもとんがりがあるとしたら、中身は愛情で丸っこいはず
触っても痛くないから、ここへ来て手を触れてみてよ
僕と君が近づくとそれは必然お互いに刺さる
「痛いよな、痛いだろうな」
そんな言葉で自分をビビらせながら
それでも近づいてみることにしたんだ
どんなに痛くても、どんだけ血が出ても、何度でも抱き合って互いの棘が柔らかくなればと思ってるんだ
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