哀しきピエロ 林真理子日大理事長 Ⅱ

                              思苑 良                                                 部員の逮捕にまで至った日大の会見が、今終わった。 内容は、期待していた通り、組織の保身に終始していた。
 圧巻は、林真理子理事長の、記者からの質問に対する受け答えで、到底言葉に生きてきた人のものとは思えないものだった。隠蔽と言われても仕方ない状況で、彼女の詭弁は際立っていた。起こってしまった不都合な事実を、無かったものにしようとする、組織の保身の姿勢が顕著である。
 早い時期、保護者の通報の段階で厳正に対処していればと、残念でならない。
 会見前、なぜ林真理子は記者の質問に、毅然と疑惑を否定したのだろう。記者の質問に答えるべきは、学長である。その辺が曖昧なところも、さすが株式会社日本大学である。 この大学に、清廉さを期待してはいけない。
 今回の会見で、当初感じていた林真理子への同情も薄れてしまった。今回の事は、彼女の自業自得である。


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