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蓮の実になるまで

アーユルヴェーダで良く利用される蓮の花には、純粋さ、悟り、再生を象徴する意味があります。水から優雅に浮かび上がる蓮は、アーユルヴェーダが提供する癒しと自己発見の旅を反映し、総合的な健康と精神的な成長に対する思いが込められています。それは時代を超えたアーユルヴェーダの真髄に他なりません。

蓮の花のように

蓮の花は泥水の中で成長しますが、こんな話があります。『蓮の花はあなた自身です。この世と変わらない泥水の中から一輪の大輪を咲かせる蓮の花。どんな過酷な環境であっても、蓮の花のようにそこで花を咲かせられれば良いのです。』やっと咲いたと思うと蓮の花のいのちは僅か数日です。えっ?
僅か4日とな?!

でも、その後は実となり、ちゃんと自然界に恩恵をもたらしてくれます。

蓮の花が

こんなにも人の心を惹きつけて、人生そのものを考えさせてくれる、それはまるで自然哲学のような蓮の花。ヴェーダ経典の世界でも蓮の花は大活躍してくれています。

ヴェーダ経典の中で最も古いリグ・ヴェーダには『蓮の花に座る火の神アグニの誕生とヴァシシュタの誕生を他の神々が見守る様子が描かれています。ヒンドゥー教の神話では、主神ブラフマーはヴィシュヌのへそから生えた蓮から現れました。』

Wikipedia

とありますが、なぜこんな大古に蓮の花がもてはやされたのか、不思議でなりません。

蓮の花托から実を取り出す様子

蓮の実

蓮は花だけではなく実にもとても効果があり、当然ながらアーユルヴェーダでも利用されています。鎮静効果にはじまり、アンチエイジング、漏れるのを収める効果という分野では、特に男性の間では感心が集まる内容だと思います。古代の人は、どうやって蓮の実が特定の疾患、特定の器官に作用するということを見つけたんでしょうか? 

考え出したら眠れなくなりますね。


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