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オーディオ散歩道 (ピュア・オーディオの勧め)その① 総論 3要素(4要素)

今日は、「ピュアオーディオ」について書いてみます。一応、20年くらいはやってきたので、その経験をもとに書いてみます。

名付けて「オーディオ散歩道(ピュアオーディオの勧め)」

今日は、その①として「オーディオの3要素(4要素)」「部屋」「電源」「機材」について書きます。

まずは総論を書いてそれを軸に具体的な内容も含めて、個別の記事も書いてみるつもりです。ということで連載風にするつもりです(笑)。

尚、スピーカーから音を出すことを対象とした記事です。

1.部屋自体

あまり語られることがないかもしれませんが、実は、これは思っている以上に要素としては大きいと思います。「音を聞くという事は部屋の反射音も含めて聞いている」ので、私としては、経験的に言っても、ここは要素として大きいと言わざるを得ません。

ただ、ここは適当にやっても効果がわかりずらいところもありますし、普通のオーディオ屋さんでは、それを勧める店員さんも少ない気がしますので、あまり注目されることもないかもわかりませんが、オーディオを長年している人は、部屋の重要性を知っている人が多いと思います。

オーディオ専用ルームが創れる場合は、それが理想でしょうが、なかなかそこまではできませんし、自分で色々やってみた結果、専用の部屋でなくても、「それなりにやれることは色々ある」ということもわかりましたので、それらについても書いてみようと思っています。

私の場合、「部屋自体を創ったわけではない」ので、ここは使っている部屋に、吸音材と反射板(自作)し、色々工夫して、自分の好みの音にしました「建築として部屋創るところまではやらない範囲」を対象に書いてみます。

反射音が長めの部屋をライブ、短めの部屋をデッドとか言います。

私は、どちらかというと「デッド気味」にしてますが、ホームシアター的な「デッド」にするとオーディオとしては「つまらない音」になってしまう傾向があるので、私の場合、適度に反射板も使って、制御しています。

天井の処理(簡単に言うとなるだけ直角をなくす)なども、音の変化をもたらす大きな要素となると思います。

尚、防音/遮音はここには含めていません。あくまでも、部屋の反射音の制御を対象にしているので、調音の範囲になります(前に別の記事でも書きましたが、調音と防音は別の話と考えるべきかと思いますので、ここには含めませんでした)。

2.電源(の状態)

これも結構、大きく影響する要素です。そもそも論のところです。

うちは分電盤から分けて、オーディオ類で使うコンセントだけトランスを入れています。これは凄い効果がありました。

電気工事が必要なレベルのものとそこまでせずにやるようなものとに分けることができるかもしれません。

3.機材

ここに力を入れる人が一番多いでしょうが、「オーディオ」は、必ずしも「機材がよければよい」というわけではないと思います。

「機材」「部屋」「電源」三つの要素の組み合わせで大きな方向性が固まるといって良いと思いますし、ほんとうにオーディオを突き詰めると、機材は、要素の一つと見えてくるような気がします。

機材選びは、かける予算の問題もありますが、よく聞くジャンルによって、一定の相性、傾向があるかもしれません。

高いものの方が良いことが多いのはありますが、自分が目指すところや、かけることのできる予算もありますので、計画性と選ぶ段階での慎重さも要るとは思います(私は、中古派です)。

うちはアンプについては、[デジタルアンプ][トランジスタアンプ] [真空管アンプ]の三種類を[CD][Audio I/F経由(DAW含む)][アナログレコードプレイヤー]などで聞けるようにしています。

スピーカーは部屋の広さとの兼ね合いも考え、トール型ではなく、ブックシェルフ型スピーカーを使っています(大きすぎると低音があばれるという問題があるため)

4.設置場所(設置位置)

これも大きな要因かと思います。3要素に分類するなら、1の部屋に含めても良いかもしれませんが4つにわけるならこれも含めるべきかと思います。

部屋のどの位置に、どの向きで設置するかのよってもかなり音が変わります。スピーカーの背面の処理や反射板も影響します。

スピーカーの設置場所向き、部屋の調音とが、うまく組み合わせると、リスニングポイントに座って聞くとがスピーカーが消えます。それくらい定位が自然になることもあるので、これも重要かと思います。

 うちのばあい、専用の部屋ではありませんし、生活空間との兼ね合いも考えつつ、ベストと思える位置に設置するしかありませんでしたが、6畳の部屋ですので、結構場所はとっています(笑)。

<その他>

後は、環境要因としては、「お隣さん」「ご近所さん」のこととか、「大きな音で聞くことが可能な時間帯」などもあるとは思いますが、そちらは記事として書くようなことではないので、今回は省きました。

<次回の記事の予定>

次回は、「オーディオをはじめたきっかけ」を少し書いてみるつもりです。個人的な体験から言わせて頂くと、オーディオや音の世界は、体験や経験があって、そこから、「あれをやりたい」とか「こんな風にしたい」という衝動がなければやれません。

オーディオはお金がかかる側面もありますので、お金をかけてまでやりたいと思った、その動機、体験を含めて書いてみたいと思います。

<余談>

最近は、音楽もほんとうに手軽に聞けるようになりましたし、そこそこいい音で聞けますから、「ピュアオーディオ」とか「オーディオ」みたいなことも、言わなくなってきてますし、昔とはだいぶ違って来てるなと思っています。ノート内で検索しても記事が少ないです。

「オーディオ」は、設置場所が個人の家ですから、個人の体験から来る感想になることが多いので、記事にしても共感を得にくいですし、後は「金持ちの道楽」とかいわれて、記事にしずらいのもあると思います。

私も、はじめは軽く初めて、結果的にすこしずつ、積み上げてきた結果、今のようなところまで来ただけで、それは結果論です。決して「ありあまったお金をつかった道楽」ではなく、工夫して、お金を貯めて、「自分の大好きな音楽を少しでも良い音で聞きたい」ということでやってきたにすぎません。

ですから、誰かにこれを押し付けるつもりもありません。ただの「勧め」です。過去の経験で私なりに思ったことをまとめて記事にすることで「こういうことをやってみたい」と思っている人の参考になればという意味での「勧め」であって、広げようとかも思っていません(笑)。

ですから、興味のある人が「へぇー、そういう考え、意見もあるんだな」と思って頂ければ、それで十分です。



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