普通の日本人がアメリカMBA留学して現地就職するに至った英語力上達の記録

純ジャパ・英語嫌い・英語は苦手だった私が、3年間英語と向き合ってきた経験・上達の勉強法のエッセンスを全て書いています。再現性の高い内容ですので、是非みなさんも実践してみて下さい。


こんにちは!Ryoです。

長い間、「英語が全く話せない」「けど話せるようになりたい」とコンプレックを持ち続けていた私は、2016年6月から本格的に英語学習を開始、2017年8月にMBA留学を達成しました。今では、苦しくも楽しかった留学生活を終え、アメリカで働いた後に日本に帰ってきました。

数年前までは、「英語を使いながらアメリカで働く自分」は一切想像もしたことがなかったので、人生はわからないものです。


本noteでは、MBA準備、留学生活、現地就職を通じて実践した、英語を話せるようになりたい、使えるレベルにしたいという方に効果のあるやり方を紹介します。


ちなみに、私はThere is no Magic!!という英語学習サイトの管理人をしており、これまで、私だけでなく、多くの英語学習の成功者(TOEIC900点〜、TOEFL100点〜、海外トップMBA留学達成者)の経験談を掲載してきました。

サイトは多くの英語学習者に支持され、月間40万ビューを超え、サイトの看板猫のにゃんこ先生(@nyankoandneko)はツイッターで20,000フォロワーをしていただけるまで成長しました。

自分自身の英語学習方法や、サイト運営を通じて得た知見を総動員し、本noteを書き上げました。学習方法だけでなく、おすすめの教材やリソースも紹介しています。

<アジェンダ>

1. 英語学習の心構え・勉強時間の確保
・忙しい社会人が一日4-5時間の学習時間を確保するための方法
・続かないモチベーションの維持、挫折を回避するには?

2. リーディング
・効果的な単語暗記法
・単語学習のあとは多読
・余談:文法の学習は必要?
・難易度別の多読リソース

3. リスニング
・超初心者は音読から
・中上級者から使える3ステップ
・難易度別の多聴リソース
・余談:英会話で一番重要なのはリスニング?

3. スピーキング・ライティング
・瞬間英作文で文法と瞬発力を
・オンライン英会話で実践:効果的な活用法
・言語交換で無料英会話・文通
・その他の便利ツール
・余談:自分を追い込む

4. 私の失敗談と復活劇
・私の失敗談8選 ~同じ失敗を繰り返さないために~
・余談:変化していく勇気 

5.終わりに


私は、サイト運営の時間を含めると10,000時間以上は英語に向き合い、最適な方法を考え実践し、失敗し、時には挫折し、そして復活してきました。この経験を、この1つのnoteに詰め込みました。

多くの英語学習関連の情報があれど、最もお役立ちできるものと自負しております。是非、一度お読みいただければ幸いです。


1. 英語学習の心構え・勉強時間の確保

・英語学習で大切なこと
「2ヶ月でペラペラ」
「半年でネイティブに」
「3ヶ月でTOEIC900点」

そんな甘い言葉に十数年騙され続け、参考書や単語帳を購入しては挫折し、しばらくしてやる気を出して新しい単語帳を購入・・を繰り返してきた私が断言します。

そんなうまい話は存在しません


では、英語学習で大切なことは何でしょうか?

それは、正しい勉強法継続することです。この、正しい勉強法というポイントが味噌で、私もそうだったように、多くの学習者がネットの検索や、英語の喋れない英語の先生のアドバイスを真に受けて失敗します。

正しいやり方が無ければ、いくら継続しても話せるようにはなりません。

本noteでは、この正しい勉強法継続力を中心にお話しできれば良いと思っています。


・勉強時間の確保
さて、みなさん一日何時間ぐらい学習時間を確保できますか?

英語をある程度形にするためには、1日平均3-5時間の勉強時間を2-3年続けることが必要です。その修行期間で基礎力をつけると、その後英語を勉強と思わなくても日々英語に触れる・上達するサイクルに持って来れます。

下記、忙しい社会人が1日5時間の勉強時間を確保するアイディアです。机に座って勉強する時間は少なくとも、通勤通学などの隙間時間を活用することが大切です。


また、スタイルは人によって異なりますが、社会人であれば夜に勉強を集中させるのではなく、出来るだけ朝に行うことを心がけると、急な飲み会や残業など突発的なことがあって勉強ができなかった・・ということが少なくすみます。


実際、空いている全ての時間を英語に費やそうとすると、水曜日ぐらいに力尽きてしまうと思うので、英語学習の中にも遊びを入れる(YouTube、漫画、洋書等)ことで、英語に触れながらリラックス・休憩もできるようにしましょう。その時間も英語学習した時間としてカウントして構いません。


・継続力をつける
ある程度の勉強時間を確保し、それを2-3年継続することは容易なことではありません。では、一体どうすれば継続力がつくのでしょうか?

私は継続力には自信があり、一度始めたことは挫折を繰り返すものの大抵最後までやり遂げることに成功しています。英語力ゼロからMBA留学だけでなく、大学生の時には日本の公認会計士、最近は働きながらUSCPAを合格しました。


私が勉強をする上で心がけていることは以下の3つです。

・気分が乗らなくても勉強を始める
・モチベーションを捨てる
・定期的に挫折を経験する


気分が乗らなくても勉強を始める
人間は弱い生き物、毎日勉強をしているとどうしてもやる気ができない瞬間にたくさん遭遇します。

「今日はいいや〜」「今週は疲れたから休もう」「YouTube一個見てから」と勉強をやらない理由を見つけるのは簡単です。

そんな時、嫌な気持ちはあるにせよ、まずは勉強をはじめてみて欲しいのです。


勉強は、実は「はじめる」のが一番辛く、始めて5分も経てば、もともとあった嫌な気持ちはなくなり、勉強に集中している自分がいるはずです。

まずは勉強をはじめること、そして勉強を5分続けること、そこから1-2時間続けるのはそこまで大変な話ではありません。



可能であれば、勉強机の周りから携帯やパソコンを片ずけて学習を始めると気が散らないで済むでしょう。

私は学生の頃実家に住んでいた時は、あえて自分の部屋ではなく、別の部屋で勉強をすることでパソコンやベッドの誘惑を遮断しておりました。

社会人になってからは近くにパソコンやベッドがあるので誘惑に負けることも多かったのですが、メリハリをつけ、1時間のうち5~10分程度の休憩(スマホや携帯をいじるなど)を取るようにすると、長時間集中しながら勉強が続けられるはずです。


休憩なしで一気に2時間や3時間やろうとするとそれで疲れてしまい、その後の休憩時間が長くなってしま恐れがあるので、細切れの休憩を挟むのがおすすめです。

ここのさじ加減は人により異なるので、自分に心地よいバランス感を見つけることが大切だと思います。


モチベーションを捨てる
大概の場合、新年や何かのキッカケで英語熱が再来し、勉強を始めますが、1週間ぐらい続けると当初の熱い気持ちは薄れていき、しまいには消えてしまうのではないでしょうか?これが3日坊主を排出します。私もその一人でした。

私がいうのもなんなのですが、学習に「モチベーションは不要で、いかに自分の心をコントロールして、毎日学習を継続するかが大切だと思っています。

モチベーションは一過性の感情のようなもので、その感情は起伏があるため、毎日熱い気持ちを持って勉強するのは現実的に不可能です。

出発のキッカケとして、高い目標や夢を持つことは重要なのですが、一度走り始めたらそのモチベーションを頼りにせず、目標達成までは何も考えず機械的に学習をすることを習慣化できると強いです。



モチベーションを保つために、紙に目標を書いてトイレや壁に貼ったり、スマホの待ち受けにしたことはありますが、結局あまり効果はありませんでした。

モチベーションには頼らず、「やる気はいらない、やれ」の精神でひたすら進むことも、継続の秘訣なのではないでしょうか。


定期的に挫折を経験する
さて、モチベーションに頼らないことは重要ですが、さらに、この熱い気持ちを定期的に思い出す過程も、2-3年の苦しい戦いを走り抜けるためには大切だと思っています。

出発点を思い出すために、定期的に挫折を経験することがおすすめです。

例えば、半年勉強してTOEIC800点を取れたけど、ネイティブと話したら全く英語が出てこなかった。それなりに勉強して自信が付いてきたけど、海外ドラマを見たら全く理解ができなかった。TOEIC900点でニュース英語は読めるけど、洋書を買ったら2ページで嫌になったなど。そういう挫折・悔しい気持ちです。


人間苦しい思いをするのが嫌なもので、自分のレベルにあった簡単な教材を選びがち、それで満足をしてしまうことも多いのですが、本当に使える英語を手に入れたければ、さらに上を目指していく必要があります。

定期的に挫折を経験することで、ダメダメな自分を見つめ直し、それがさらに上を目指すモチベーションになるのではないかと思っています。


私にとっては、言語交換でアメリカの高校生と話をした日、アメリカに降り立った最初の税関、新しいポッドキャストを聞いてみた日、毎日のMBAの授業・グループワーク、海外ドラマ、子供に発音を直される、など、そういった瞬間です。今でも毎日そういった悔しい瞬間があります。

そんな瞬間が多いほど、一過性ではありますが勉強を頑張るモチベーションが湧き、気が緩みがちだったルーチンの勉強にも精が入ります。


さて、ここまでは、英語学習をはじめる前段階として、正しい勉強法、そして継続力が重要という話をしてきました。

ここからは、正しい勉強法と、そのためのおすすめのリソースを紹介していきたいと思います。


2. リーディング

・効果的な単語暗記法
さて、英語学習を進める上で、単語力は全ての基礎になります。

洋書を読んだり動画を見ながら少しづつ語彙力を身につけていく方法もありますが、非ネイティブの私たちには時間がかかりすぎるので、まずは単語帳を一冊完璧にすると良いでしょう。


個人的なおすすめは、DUOとTOEFL英単語3800です。

DUOはTOEIC700〜レベル、TOEFL英単語3800のレベル3までを完璧にすることで、TOEIC900〜レベル(TOEFL100、IELTS7.0)程度の語彙力をつけることができます。

単語の覚え方は色々とありますが、反復の回数を増やすことに勝るやり方はありません。やり方は単語帳、紙の単語カード、スマホの単語カード等色々とありますが、暗記ができればどの方法でも良いです。


私は元々単語カードを作る時間を惜しみ、単語帳一本でやってたのですが、単語帳の並びで単語の意味を覚えてしまう傾向にあり、中々完成度が高まりませんでした。単語帳を使うと、覚えた単語も何度も見てしまうので、効率が悪くなりがちという点もあります。

アナログではありますが、紙の単語カードに切り替え、一瞬でわかる単語苦手な単語の束を振り分けながら、中々覚えられない単語を中心に何度も見るということを繰り返しました。苦手な単語は20-40回程度は見たのではないでしょうか。

この時、一瞬で英単語から日本語が思い出せるレベルに持ってくることが重要です。長期的には、日本語を返えさずに理解することが重要なのですが、初期は日本語が思い出せれば十分です。覚えたと思った単語も定期的に復習して覚えていることを確認してくださいね。


単語暗記に関しては、色々と工夫ができる余地がありますので、是非下記の記事なども参考にしながら効率よく暗記する方法を模索してみてください。



大切なことをもう一度言います。

まずは選んだ一冊をやり切りましょう。


余談ですが、私が関わっている英単語アプリ「TANZAM」は定着性にこだわって作っているので、是非触ってみてください。
https://www.path-to-success.net/tanzam


・単語学習のあとは多読
私もそうなのですが、単語さえ暗記すればあとは文章が読めるようになると思っていました。しかし、単語帳を一冊ほとんど暗記したにも関わらず、一向に上がらないTOEFLスコア。私は希望を失いかけました(失っていました)

そんな時、私の尊敬するある先生が、「読解力を上げたければ洋書を読め、これを実践してスコアが上がらなかったやつはいない」といいました。

そうです、英語を読めるようになるためには、もっと英語を読むしか方法はないのです。そんな簡単なことを、ほとんどの日本の英語の先生は言うことがありませんでした。


それから、私はKindleを導入し、読みやすい本からチャレンジ、1冊1冊読了するにつれて自信と実力がついていきました。文字に起こすと簡単そうに聞こえますが、一冊読むのに3週間〜1ヶ月ぐらいはかけていたと思います。

ちなみに、私が初めて読んだ洋書は嫁から勧められた「Eat, Play, love :邦題 食べて、祈って、恋をして」です。私が読んだ本は下記でまとめています。

この過程でついた読解力は1日100ページ以上のリーディング課題がでるMBAでも役に立ったことは過言ではありません。



・余談:文法を学び直す必要はあるか?
リーディング学習をする際に、文法を学び直した方が良い?と言う疑問があると思います。

個人的には、改めて文法学習をすることは不要だと思っています。と言うのも、基本的な文法は中学英語でカバーされておりますし、私はいまだにSVOやSVCの意味すらよくわかっておりません。

私も家の本棚にはフォレストやロイヤル英文法が眠っているのですが、通読しようにもつまらなすぎて続きませんでした。周りの英語ができる人にも、文法書を全部読んで覚えたと言う人はほとんどおりません。

文法を学び直したいのであれば、スピーキングの節で紹介する「瞬間英作文」で基本的な文法事項(文章の組み立て方)を身に付ければ十分だと思います。

受験英語では細かい文法の説明が求められますが、リアルの英語の世界では複雑な文法事項を事細かく説明できる必要は全くありません。


でも、どうしても文法に不安が・・と言う人は、下記の記事で私の友人のShoheiがおすすめの文法書や英文解釈の学習法を紹介しているので、参考にしてみてください。


・難易度別の多読リソース
ここでは単語をそれなりに習得した後のアウトプットである、多読のためのリソースを紹介します。

ご自身で楽しめるリソースを見つけ、1日30分-1時間毎日続けましょう。


英語ニュース・英字新聞(全レベル)
英語ニュースは英語学習者向けや日本のニュースの英語版もあり、初心者から上級者まで毎日異なるトピックに触れる材料になります。

ちなみに、私も英語ニュースを活用しようと思ったことはありますが、3日坊主になってしまうことが多く、継続的に読むモチベーションになる洋書(1記事で終わりではなく、一冊単位で続けられる)に切り替えました。


Graded Readers
Graded Readersは英語学習者向けに編集された薄めの洋書です。300ページもある洋書にチャレンジはちょっと・・と言う人は、このようなリソースから始めると良いかと思います。

デメリットは一冊一冊が短いのにも関わらず、値段は安くはないため、10-30冊読むとなると割高になることでしょうか。

一方、まだ長文を読むことに慣れていない人にとって、着実に読了を重ねることで自信と読解力をつけていけるはずです。

有名はGraded Readersには以下のようなシリーズがあります。



お好きな洋書
読解力を伸ばすために一番効くのは、何と言っても自分の興味のある洋書を読むことでしょう。日本語で読んだことのある本であれば、内容も知っているため最初のストレスは半分ぐらいになるのではないでしょうか。

私の場合、自己啓発系やビジネス書など、日本語でもちょこちょこ読んでいたジャンルを中心に読み、読解力をつけていきました。

読み始めると面白くてスラスラ読めるもの、読みずらいもの、意外と面白くないものもあるのですが、継続のためにスラスラ読めるものを中心に読んでいくことがおすすめです。

アマゾンで試し読みもできますし、買ってみたものの面白くなければ、その本はしばらく寝かせておき、別の本を試してみるなどして、毎日30分-1時間の読書時間を確保してみてください。



3. リスニング

リスニングは日本人なら誰でも苦手意識があるのではないでしょうか。安心してください、私もそうでした。

20台後半でTOEFLのリスニングを初めて聞いた時は、理解度20%程度の宇宙語のように聞こえたにも関わらず、今はこうやってアメリカでサバイブしているので、なんとかなるものです。


・超初心者は音読から
私が初めて受けたTOEICは500点程度でしたが、実は大学生の際に音読をしまくって一年ほどで800点まで持ってきたことがあります。音読は英語が全く聞き取れない人の最初の一歩におすすめです。

少々古いのですが「絶対音読」と言う教材を使い、本の指示通りに音読を1日30分-1時間ほど半年ぐらい続けた時期があります。

絶対音読は入門編、標準偏、挑戦編があり、標準編までマスターした段階でTOEIC700点、挑戦編を終わらして800点のレベルまで持ってくることができました。


音読に関しては下記の記事も参考になると思います。


その後、英語の勉強を中断し大学卒業時には500点まで落ちてしまうのですが、この音読の成功体験に引きづられ、その後の英語力の伸び悩んだ時期があります。

再度英語学習を頑張ろうと思い、音読をしまくる(新しい教材を2-3冊)のですが、一向にスコアが伸びないのです。

英語力がほぼゼロの状態からTOEIC700-800点程度までは、シャドーイングでも音読でも、何をやっても英語力が伸びるのですが、それ以上を目指す場合、やり方や教材を変える必要がありました。


・中級者以上のリスニング勉強法3ステップ
音読やシャードイングをする時、機械的・作業的になってしまっていることに気づいた私は、やり方を変えました。

❶英語を聞く
❷スクリプトを見る
❸その繰り返し

と言うのも、英語リスニングの目的は、聞いたことを理解すること以外にありません。口を動かそうとすると、それに集中してしまい、意味を理解することが疎かになっている自分に気づきました。

単純ではありますが、英語を聞く、わからなかった部分のスクリプトを確認する、また聞いて、わからなかったらまたスクリプトを確認する。その繰り返しで、聞き取れない部分や理解できない部分を潰していく、これが中級者以上にとって効率的なリスニング学習法なのかと思います。

超初心者に関しては、❶の英語を聞くを強化をするために音読は効果的ですが、ある程度実力が付いてきたら、機械的になりがちなやり方は卒業しましょう。


・スクリプトのある教材は?
音読や上記の3ステップをするためには、教材にスクリプトがあることが大前提です。

「絶対音読」も良いですが、今の時代はインターネットやスマホで使える無料のリソースも豊富にあるため、興味のある題材を見つけて毎日30分-1時間継続してみましょう。




・多聴も取り入れる
さらに上級者になるため、スクリプトのある教材のほか、日常的に英語を聴く機会を増やしていくことも重要です。聞き流すのではなく、ある程度集中すれば7-8割理解ができるぐらいの物を利用しましょう。

私は日本にいた頃は学習用の発音の綺麗、雑音も少ないリソースばかり使っていたので、アメリカについた後は本場の英語に圧倒され続けていました。

ネイティブとの会話はスピードも早く、MBAの授業も理解するのが精一杯で発言するまでの余裕はありません。もっと早く、リアルな英語を聴いていれば、と後悔することもたくさんあったので、みなさん早めに多聴を取り入れ、英語試験の枠を超えたリスニング力をつけていくことをお勧めします。


YouTubeには比較的初心者から使える子供向けアニメだったり、ネイティブのYouTuberの番組も豊富です。また、Podcastは通勤通学や家事、ストレッチ、ランニング中、画面を見なくても耳を鍛えることができるのでおすすめです。

昼休みや寝る前の30分、隙間時間を最大限に活用して、多聴を取り入れてみてくださいね。


全レベル:


初心者〜中級者:


中級者〜上級者:


・余談:英会話で一番重要なのはリスニング?
MBA生活やアメリカでの就業を通じで、英語を喋るために一番大切なことは、スピーキング力よりもリスニング力であることを実感しています。

アメリカ人の英語のスピードは本当に早く、話し言葉は文法もしっかりしているわけではないので、瞬発的な理解力がないと、そもそも相手の言っていることがわからず切り返しができないと言う状態に陥ることが何度もありました。

3年前初めてボストンに降り立った際に、試験の英語とリアルの英語の差に驚き、挫折し、MBAのクラスが始まったばかりの時は毎日英語のわからなさに絶望していたことはここだけの秘密です。


一方で、英語が聞き取れ、瞬時に理解さえできれば、会話自体は知っている単語を繋ぎ合わせれば良いのでそこまで難しくはありません。

大人になってから英語学習を始めた以上、このリスニング力は瞬時に身につくことはなく、毎日少しづつ、コツコツと、一生続けていく必要があると思っています。

できるだけ早く基礎力をつけ、その後は生きた英語に触れながら、使えるリスニング力をつけて生きましょう。


4. スピーキング・ライティング

私生活でも仕事でも全く英語を使う機会のなかった私は、留学準備を始める前のスピーキング力は「ゼロ」と言っても過言ではありません。

そんな底辺からのスタートでしたが、MBAのインタビューから始まり、怒涛の留学生活、そして現地就職と、少しづつではありますが上達をしている自分を感じています。

ここでは、私が今まで英会話力を上達させるためにやって来たことから、効果的だと考える部分を紹介していきたいと思います。


・瞬間英作文で文法と瞬発力を
全く英語のアウトプットをしたことがない人にとって、いきなり英語を喋ろと言われても、イメージもつかないと思います。そんな人のファーストステップとしておすすめなのは、瞬間英作文です。

日本語を介さず英語を話すことは最終ゴールですが、最初は日本語=>英語の流れで十分です。瞬間英作文は、日本語を英語にする瞬発力と、基礎的な文法とボキャブラリーを身に付ける狙いがあります。

一点注意して欲しいのは、瞬間英作文は英会話の学習ではないことです。

私も瞬間英作文ができれば英語が話せるようになると勘違いしていた時期もあり、4-5冊程買い込みましたが、いくらやっても喋れるようにはなりませんでした。

日本語=>英語の瞬発力は「どんどん」を一冊マスターすればある程度身に付き、それ以上はいくらやっても「レベルの低い英文の暗記」になってしまい、得るものがほとんどありません。

1冊ある程度の完成度にし、次のステップに進みましょう。


・オンライン英会話で実践:効果的な活用法
リーディングで単語はある程度覚え、リスニング力をそれなりにつけ、瞬間英作文で英語を喋り始める準備をしたら、アウトプットをしていきましょう。肩慣らしとして、フィリピン人講師のオンライン英会話はおすすめです。

私はかれこれDMM英会話を中心に、オンライン英会話は4年以上続けています。うまく活用できていない時期もありましたが、1000回以上のクラスを受講し、自分なりに25分をどうやって活用するのかを考えました。

以下の記事も読んでみてくださいね。



・言語交換で無料英会話・文通
MBAに合格してから、急に不安になった私は、空いた時間でラングゲージエクスチェンジをして英語力の足しにしておりました。

ラングリッジエクスチェンジは、お互いの第一言語を、その言葉を学んでいる外国人と教え合う取り組みで、インターネットやアプリで簡単にパートナーを見つけることができます。

日本は海外ではクールな国ということで、英語ネイティブで日本人と文化交流したい人は多いようです。彼らも日本語を勉強中ということですが、ほとんど喋れないため一方的に英語のチャットになることも多く、我々からしたら嬉しい限り。


オンライン英会話でもネイティブと話すことはできますが、彼らは日本人の英語に耐性があり、カタカナ英語でも理解してくれ、ゆっくりはっきり喋る傾向になります。(もちろん言語交換の相手も理解する努力をしてくれます)。

一方で、その耐性が低いネイティブと話すと、リアルな英語と触れ合うことができ、オンライン英会話で培ってきた自信が砕け散ることでしょう。

また、メールやテキスト(Line、Whatsapp)のやりとりなどもすることでライティングのアウトプットにもなります。


私は言語交換で知り合った2人とは実際にボストンで数回会って食事をする仲となりました。気が合えば友達にもなれるのは、言語交換の良いところですね。


・その他の便利ツール
ネイティブと話すと困るのは、そのスピードだけでなく、イディオムやスラングの豊富さでしょうか。

スピードはポッドキャストやドラマなどを見ることで慣れていけば良いのですが、細かい表現はいちいち調べる訳にもいかないのでなかなか身につきません。

その対策として、Real英会話というアプリがおすすめです。3,000以上のネイティブが使うフレーズが例文・音声付きで収録されています。

英会話の練習、リスニング上達というより、フレーズ(スラングやイディオム)を覚えるアプリです。これを使うのは、海外渡航が決まってから十分です。英語の基礎学習にはおすすめしていません。


もう一つ、いまだに使っているツールと言えば、Grammalryでしょうか。

GrammarlyはTOEFL学習から留学中、そして仕事をする中でも手放せないアイテムです。書いた英文を瞬時に添削し、単語や文法を修正してくれます。

使いこなすためにはある程度の英語力が必要なのですが、今後英語を書く人は手放せないアイテムになると確信しています。


・余談:自分を追い込む
日本に住んでいると、特にスピーキングとライティングは練習する機会が少なく、インプットばかりでアウトプットを怠りがちです。

海外に住んでいたとしても、「間違えたくないから喋りたくない」「相手が理解できなかったらどうしよう」「そもそも相手の話が聞き取れないかもしれない」と喋らなくて良いなら喋らない選択をしがちなのが人間(私)です。自分を傷つけるのは怖いんです。


私は、性格的に危険地帯に自分から飛び込んでいくようなタイプではないので、待っていても英語を使わざるを得ない状況が必要でした。それが、留学や現地就職だったのかもしれません。

オンライン英会話を始める、海外旅行に行く、仕事で英語を使うチャンスを探す、言語交換してみる、外人の恋人を作る等、必ず英語を使わないといけない状況を作ると、自分のダメダメさに気づく瞬間が多くなり、「負けてたまるか」と上達のモチベーションになります。

是非自分を追い込む機会を探してみて下さいね。


5. 私の失敗談8選〜同じ失敗を繰り返さないために〜

順風満帆に見える私の英語学習の旅ですが、ここまで数々の挫折、失敗を繰り返し、多くの遠回りをしてきたのも事実です。

ここでは、私が犯してきた英語学習の失敗談を共有します。英語学習を志す人が犯すような失敗をほとんど全てしてきた自信があります笑。

一つの失敗で平均2-3ヵ月のロスはしてきたので、9つで約2年分ぐらいは無駄にしてきたのではないでしょうか。この失敗を避けることで、これから英語学習に精を出したい人はかなりの時間を節約できるはずです。

それでは、もう少しおつきあいくださいませ。


単語帳、文法書のまとめ買い
多くの人は、英語熱が再来をした際、ネットでTOEIC高得点の人の経験談を探し、一時のやる気に任せて「おすすめの単語帳3冊、参考書5冊」を全て購入するといった経験がありませんでしょうか?

はい、私もこのような経験を人生で5回ほど経験しています。本棚には半分以上触っていない文法書や参考書が眠っていることはご想像の通りです。

単語帳、文法書といった類のものは所詮いくらこなしても英語を使いこなすレベルにはなりません。必要だとしても、単語帳は1、2冊、文法書も1冊あれば十分です。

それだけでなく、いくら沢山文法書や参考書を買い込んだとしても、全て覚えることは人間のキャパシティ的に不可能です。

まずは1冊購入し、それを完璧にしてから次のステップに進むようにしましょう。


単語を完璧にすれば良いと思いこむ
TOEICやTOEFLの試験勉強をしていた際に、単語帳を完璧にすれば高得点が取れる(英語も喋れるようになる)と思っていた時期がありました。

しかし、ある有名な単語帳を9割程覚えても、試験のスコアは横ばい、もうできることは全てやったと思っていました。

単語力さえあればTOEIC800点程度はいけるのですが、それ以上は単語力に加えて、長文を読む力が必要です。これは「もっと英語を読んで」鍛えるしか方法がありません。ある程度単語を暗記したあとは、アウトプットの場として多読を開始してください。

私は洋書の読書を開始して人生が変わりました。最近また読書を再開し、寝る前の30分ほどは洋書を読む時間にしています。


Graders Book・対訳本の大人買い
これも、思い出したくない思い出です。

どこかで多読が良いと聞いた私は、ラダーシリーズや対訳本を30-50冊ぐらい一気に買い込み、これを全部読んだら英語ができるようなる、と思っていました。結果はご想像の通り、1、2ヶ月で10冊程度は読んだとは思うのですが、上達を感じない自分に嫌になり、半分以上は未読のままです。

一気に沢山購入するとやってもやってもやり終わらないので達成感が中々感じられないので挫折もしやすくなります。一冊一冊読み進めることで、自信にも繋がりますし、次に読む本が考える楽しみが増えますよ。


同じ教材(難易度レベルが同じ教材を含む)の使いすぎ
同じ教材を使い続けることで、内容を覚えてしまい、理解した気になるという現象が起こります。また、新しい題材にしても、前回と同レベルの教材を使うと、ほとんど上達しなくなることが多いです。

例えば、私は「絶対音読シリーズ」を6冊ぐらいやっていたのですが、最初の3冊をマスターしたあと、さらにやり続けてもほとんどリスニング力のレベルは変わりませんでした。

瞬間英作文シリーズも、どんどん、シャッフル、スラスラ、その他にも他のシリーズを3~5冊ぐらいやり込みましたが、最初の1、2冊以降はほとんど効果がなかったように思います。

日本の英語教材は総じてレベルが低く、それをいくら頑張って使ってもネイティブの英語を聞き取れるようになったり、英語がスラスラ喋れるようにはなりません。

ご自身の実力に合わせ、使う教材と勉強法は常に進歩させることが重要です。


瞬間英作文、音読のやりすぎ
上記と関連しますが、瞬間英作文や音読の教材を10冊ほど買い込み、これを全部完璧にしたら英語が喋れるようになるだろう、と思っていました。これも人生で2、3回繰り返しました。どんどんは気分を変えるために3冊ぐらい購入しています。

正しい勉強法の中でも言及しておりますが、音読や瞬間英作文もそれぞれ1冊〜多くて2冊程度で基礎力をつければ十分です。その後はよりリアルな題材に移っていくことで、確実にレベルアップしていきましょう。


予備校や英語の先生の言うことを鵜呑みに
英語に関して無知だった私は、「シャドーイング」「音読」「同じ教材を何度も読む」やるといった、通り一辺倒のアドバイスに従い、来る日も来る日もひたすら修行をしておりました。

「これをやれば絶対に留学が達成できるんだ」と信じておりましたが、半年、一年やっても実力が伸び悩み、しまいにはTOEFLの点数が落ちてしまうこともありました。数ヶ月、毎日何時間もシャドーイングをしているのにです。まさに絶望です。

冷静になって考えると、日本語を勉強している外人に、「シャドーイングしろ」「音読やれば大丈夫」「同じ教材を毎日やれ」といったアドバイスをするでしょうか?冷静になって考えれば、そのようなやり方には限界があるのはわかります。

私は今までのやり方を全て捨て、やり方を変えました。違和感を感じたら、変える勇気、捨てる勇気も大切です。


シャドーイングに夢を見る
シャドーイングが英語学習者の中で流行っているように感じますが、この弊害を知っておいて欲しいです。

シャドーイングは口を動かすことで、内容の理解がおろそかになります。1時間シャドーイングをやったぜという満足感、達成感は得られるのですが、何度も同じ音源を使うことえ内容を覚えてしまい、わかったつもりになる現象に陥ります。

また、シャドーイングをやりすぎるとそれが癖になり、誰かと話すときも口をモゴモゴ動かす妙なやつになるでしょう。

時々シャドーイングを勉強に取り入れるのは良いのですが、リスニング学習の目的は内容を理解することであることを忘れないようにしましょう。


非断続的な学習
これは英語学習の一番の敵です。私は大学1年生の時にTOEIC800点を取ることができましたが、その後3年間何もやらなずに500点代まで落ちました。

過去10年、1、2ヶ月英語を勉強しては辞めを、毎年繰り返してきました。言葉は継続してやらないとすぐにゼロに戻ってしまうため、断続的な努力は無駄になってしまいます。

最終的に英語がそれなりにできるようになったのは、英語学習にコミットし、毎日英語に触れる、勉強する時間を取るようになってからです。留学を志した約4年前から、今日まで英語に触れなかった日はありません。


・変わり続ける勇気
さて、私の失敗談を8つ紹介しましたが、如何だったでしょうか?同じような失敗をしたことがありますか?

僕は、高校生、大学生、社会人になっても、ずっと「英語を使って仕事をする人」になりたいと思っていました。英語ができる人の環境や人生を羨ましく思っていました。

英語の勉強を何度再開しても上手くいかず、多くの失敗・挫折を繰り返してきました。ようやく10回目、いや、20回目の正直で壁を突破し、30歳を超えてここまで来ることができました。


「変わり続ける勇気」とは、一度信じてやってみた勉強法ややり方で効果がでなければ、それを捨てて違う方法でまたやってみようよ、という意味です。レベルアップするにつれ、難易度をあげてチャレンジしよう、一度挫折してしまっても、やり方を変えてまた再チャレンジしよう、という意味です。

ある起業家が、「誰よりも早く失敗し、誰よりも早く復活する」と言っておりましたが、ある意味、語学学習も、自分を変革させる、させ続けるという意味では、起業と似たような面があるかもしれません。

皆さんも、変わり続ける勇気を持ちながら、毎日継続して夢を達成してください。


6. 終わりに:

私の英語学習の成功、失敗も全て公開してきましたが、如何だったでしょうか?

私は英語の才能がなく、小学生の時には公文の英語で泣いておりました。それぐらい英語が嫌でした、嫌いでした。大学生、社会人になってからも、挫折の繰り返しだったことは、もうお分り頂けたかと思います。

英語学習において、日本では正しい情報が出回っておらず、遠回りをしてきました。正しいやり方さえあれば、私がそうだったように、どんな人でも英語はできるようになるものと信じています。

私が運営するThere is no Magic!!では、私だけでなく、私以上に英語ができる人たちが、彼らの経験やおすすめの勉強法、リソースを共有しています。是非参考にしてみて下さいね。

英語学習に近道はありませんが、このNoteや、サイトがあなたのPath to Successになれば幸いです。

https://www.path-to-success.net/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?