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ラパマイシンは短期間の投与でも、生涯投与と同様のアンチエイジング効果がある

Brief Exposure to Rapamycin Has the Same Anti-aging Effects as Lifelong Treatment という論文ニュースから。

現在、最も有望な老化防止薬であるラパマイシンですが、薬の効果を最大化するために生涯に渡って投与すると、副作用が生じる可能性があります。

今回マックス・プランク研究所の研究によって、ラパマイシンを短期間投与するだけで、生涯投与と同様の効果が得られることが動物実験で分かりました。

特に中年期よりも若い時にラパマイシンを投与するのが、寿命を延ばすことに対して最も効果があり、逆に老年期に投与しても効果がありませんでした。

論文はNature Agingに掲載されています。Open Accessです。

【龍成メモ】

食事制限や断続的な断食が長寿につながることが知られていますが、この断続的断食の際に作用するものの一つにTOR経路があります。

TORが何の略かといえば「Target of Rapamycin」、つまりラパマイシンのターゲット、ラパマイシンが標的としてるタンパク質です。

哺乳類を中心とした生物の老化には9つの(暫定的な)特徴があると言われていますが、上記のような相互の関連性があるので面白いです。

#老化  #ラパマイシン #断食


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