凡庸なスキルも掛け算すれば「卓越したスキル」になる by DilbertのScott Adams
ビジネスマンガで有名な「ディルバート」を描いているスコット・アダムスが、俺の生存戦略という本で面白い事を言ってたので紹介します。
端的に言うと「何かで成功したければ、2つの能力を使え」という内容です。
何か特別手に入れたいものがあるのであれば2つの方法がある(〇〇になりたいとか)
① その特別な何かで一番になること
② 2つ以上の分野でとてもよい結果を出すこと(それぞれの分野で上位25%以内)
1つ目は超絶ヴァイオリンが上手いとか、NBA選手レベルでバスケができるとか、そういう話になります。2つ目が今回のテーマです。
「2つ以上の分野でとてもよい結果を出すこと」の方が比較的容易
NBAやプロ野球でトップ選手になるのは並外れた才能や努力が必要です。いや、それがあっても通用するかは分かりません。
しかし、2つの異なる分野で「とてもよい結果を出すこと(彼は上位25%と表現)」というレベルであれば、(大変ではありますが)実現のハードルは一気に下がります。
スコット・アダムスは「とてもよい結果を出す」レベルの能力を2つ持っていました。
たいていの人よりは絵を描く能力はあるけれど、芸術家とまではいかない
平均的なスタンダップコメディアン(1人で笑わせる芸人)と比べてもおもしろくないけれど、普通の人よりは人を笑わせるセンスがある
それでは、2つの領域においてそれなりの能力があると何がいいのでしょうか?
「ちょっとできる」程度のスキルも、掛け算すれば非常にレアな存在になれる
「絵を上手に描ける能力」と「人を笑わせる能力」を組み合わせることで、他の漫画家には描けないマンガを描けることに彼は気が付きました。それがDilbertです。
スコット・アダムスは2つの能力を掛け算することで、非常にレアな立場を手に入れることができたということです。
さらにもう1つ加えれば前人未到レベルに
「そこにビジネスのバックグラウンドをつけ加えた途端に他の漫画家だったら想像もつかないようなトピックを思いつくことが出来たんだよ」とスコット・アダムスは付け加えます。
例えば11月11日にDilbertに掲載されたマンガは、今流行りのQuiet Quitting(静かなる退職)がテーマです。
ビジネスバックグラウンドを付加したことで、ビジネスの時事ネタもマンガにすることができるので、マンガを次々に描くことが容易になりました。
【龍成メモ】
どんなアイディアでも掛け算すればいいわけではないところが難しいところですが、面白い視点で勇気がわく話だと思います。
Arek SochaによるPixabayからの画像
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