偶成和音 一歩進んだ音楽理論 Part 50
今回は偶成和音というのを紹介します。これはとある和音の構成音の転位、修飾の結果、違った形体、他の低音位、他の和音を偶然的に形成したものをいいます。偶成和音が形成された結果、例えばI→II→Iというカデンツを無視した進行も多々発生します。それでは詳しく見ていきましょう。
1 偶成形体、偶成低音位、偶成音度とある和音(A)の構成音の転位、修飾によってAの他の形体を生成する場合があります。これを偶成形体といいます。
例を挙げます。
ソプラノの根音の下方転位が生じた結果I7の和