悲しみのモーツァルト。ヴァイオリン・ソナタ ホ短調K304
W・A・モーツァルト(1756~1791)の作品というのは、個人的見解だがモーツァルト自身の感情を音楽には入り込めていないと最近思う。それはシューベルト(1797~1828)の作品を聞いてみればなんとなく感じる。
特に短調の作品は自身の感情を反映しやすい。人間はポジティヴな感情よりかはネガティヴな感情に入り込みやすい。例えば「死」や「別れ」というのは物語によっては人の涙を誘う。そういった「負」の感情に感化されやすい。「悲しみ」は人の心を動かす強く動かす要素なのだ。何故かはわ