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Pycon JP 2022

自分は大学で前期にPythonを必修で取っていた。今回、Student枠が2000円という、破格の値段で、さらには先輩の誘いもあり、Python Conference、通称Pyconに参加することになった。

大学から始めたプログラミング、知識なんてないままで不安だったが、とにかくアクションを起こさねば変わらないと思い、朝早くから会場のTOC有明コンベンションホールに向かった。

今回の非常に良かった点は、講演を聞く前からスポンサーの企業の方と話す機会が設けられていたということである。今回、ざっと15くらいの企業の方々がブースを設けて、さまざまな形で、Pythonを用いて業界で活躍している方々とお話しする機会があったことで、すこしずつ、世の中でどのように活用されているのかを知ることができたのは非常に大きかったのではないかと僕は考えている。

なぜなら、結局プログラミング言語の使い方を学んだところで、何か産物を生み出すことができなければ、それは結局使いこなせてないというのと同じだからである。実際に業界で活躍している人の話を聞くことによって、知識を蓄え、そこから、その言語の引き出しを増やすことにつながるのではないかと感じた。

講演は、企業の人と話すこととは別として非常に聞く価値があった。1セッション30分のみだったが、学校の講義の1時間40分と同じくらいの価値、濃い内容だったと思っている。授業というよりは、『自分の活動×Python』が軸で話されていたように感じたが、企業ブースで聞くような話とは別で、「そこでPythonが出てくるのか」といったように、あまり表には出ないようなところでPythonが使われていることに新鮮さを感じた。

その中でも、Hirosaji氏による『Pythonで読むイラストの心理戦略』は、非常に知識が全くといっていいほどない私にもとっかかりやすかったテーマではないのかなと感じている。彼は、『Twitterの絵描き』のうちの一人で、自分のFFの中でも同業者がいたので、どのようなところでPythonと関係しているのかというので非常に興味深かった。

キャラクターを描く上で魅力を引き出す定石というものがあるらしく、それを「コンポラスト」というのだが、そこでそれを検出するためにPythonを用いるというのだ。コンポラストはポージングした際、体の部位のイラスト上での座標で、相対的にコンポラストが起こっているのか否かを判別するといったもので、これだけを聞けば、僕たちのようなひよっ子にも理解はしやすかった。また、もう1つの定石として、「性戦略」といったものだが、こちらでPythonをどう使っていたのかというと、「露骨な表現を避ける」といったものであった。企業からのイメージキャラクターの案件など、『無計画に一部の完成を刺激するようなイラストを描く』のは世間からの批判も上がりかねないので、事前にPythonなどで検知しておくそうだ。(ライブラリをインポートするので短いコードで済む)

またさまざまなイラストから色の方針を探るといったことにもPythonを用いているそうだ。類似か分散か。同化か対比か。与えるイメージによって、素材の色の方針を決めるといった、一種のツールとして、彼はPythonを用いているそうだ。

まあつまりはそのレベルでプログラム言語を使えないと、自分は飯を食っていけないのである、というのが感想。

全体の総括として、大学1年生でプログラミングが右も左もわからないようなこの時期で、世の中にはこのように多角的にアプローチをして商品を生み出すような人がたくさんいるのだというのに気づけて良かった。企業の人たちの話を聞くだけで、能動的に動けない人は世の中から淘汰されていくし、プレゼン能力がなければ自分達の商品を宣伝できることもない。プログラムを書けるのは当たり前。自分が大学の勉強だけで、ましなエンジニアになれるのはほぼ不可能に等しいと言って良いだろう。そうなると必然的に何かしら自分からプログラミングからの産物を生み出さないと、世に出たときに、ただの役立たずとしかならない。そういうことを現地で、肌で感じれたのはいい経験だったと思う。

来月にJavaScriptのイベントもあるらしいので、参戦しようかなと思っていたり…

この機会を作ってくれた、Pycon JP 2022のスタッフさん、ひよっ子と話してくれた企業の方々、同行者の仲間、ありがとうございました、そしてお疲れ様でした。



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