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日常の蛇、朝に開花する

ぼくはいったいどこへいけるだろ
おぼつかない足は二の足を弱々しく
紺碧の空 星は少なく
うねる黄金色の蛇 どこまでも
赤い血が生命感を持って明滅する
決してとどまることのない
個体と個体がなす金色の蛇 自由律
右へ左へ どぎつい南北
目が回るようだよ 北極星はどこ
やがて引き裂かれる胸と
光が残ってる瞳を持っている
(在庫過多)
ため息は白くなったろう 外であれば
ここは車中で厄介なことに暖房がきき
冷徹な蛇の質感はフィルター三枚越しの駄作
視界のカンバスにてのひらのパレット
混ざらない環状線に溶ける 言い訳
嬉しいことがある度に
ひとかけらずつわれる世界だ ここは
涙換算で破産する程度だ ここは
ぼくらいったいどこへいけるだろ
おぼつかない足々で
月が沈むのに抗議していた
朝の太陽を踏みつけて 加速


酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。