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しあわせの田園風景

だいたい手元にあって

しあわせ

きれいな写真だとか、名言だとか

ほとんどため息ばっかで

しあわせ

あくせくする必要もなく

それなりお金があって

しあわせ

まあ借金もあったりするが

なかなか会えない親戚がいて

しあわせ

互いの情報のふるさに笑ってしまうね

まあまあトラブルがあって

しあわせ

また車をぶつけた、自損事故だけど

そうそうセックスにこぎつけて

しあわせ

名前も覚えてないが

いやいや飲みに参加して

しあわせ

どうでもいい話に同調しない自分が高貴なものに思えたよ

とうとう語りきれなくて

しあわせ

相手は聞いていない、25分くらい前から

ぜんぜん関係ないのに

しあわせ

さあ田圃道でも歩いて帰ろうか

ついついラーメンを食べて

しあわせ

ライスを抜いて小さな満足感

どんどん嫌になって

しあわせ

嫌な歌を歌えるのは

いつも心に余裕があるから

嫌な歌を歌えるのは

良いことだと錯覚している

嫌な歌が止まらない夜

リフレインが心地よく眉間をこわばらす

かく言う間に季節は過ぎていって

同じようなことを違うようだと勘違いしながら

笑って歩いていて

それがまた

しあわせであったりする

こんな景色の片隅には

知らぬ老人が目を見開いて

佇んでおり

それはいかにもいかにも

ふしあわせそうにみえるのであった

しあわせのふしあわせ

ふしのしあわせはしあわせ?

しあわせのふしあわせはしあわせ

しあわせのふしあわせ

ふしあわせにしわよせ

心地よいリフレインに近いメロディが田園を流れる

イヤホンをつけて

今宵も月光の色を口ずさむ

リフレインが聞こえている

リフレインが離れない

リフレインリフレイン

ふしあわせのオレンジ

リフレイン

リフレ イン

心地の悪い

終わらないメロディー

田園をゆく

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。