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【2022年予想】米国バリュー投資がオススメ【グロース株見通し】

2022年のアメリカ株は「金利上昇・資産縮小・インフレ」と株式投資にとって、強い逆風が吹く一年となると予想されています。


2020年は、ハイパーグロース株がものすごく強い年で、バリュー株は大きく劣後した一年でした。

そして昨年の2021年は優良グロース株と一部のバリュー株が強く、中古型株やハイパーグロース株にはシンドイ一年でした。さて、そんな流れの中で、2022年はどんな年になるのでしょうか。

今回は2022年のバリュー・グロース投資についてみていきます。


2022年はバリュー株投資がオススメ

結論からいうとバリュー株、特にコロナで物凄く悪影響を被った経済再開銘柄が強い可能性があります。

こちらを見てください↓


上記の通りでして、実は「2021年から」米国株式市場ではバリュー(割安)株が買われる展開が少しずつ強まってきていました。

  • 米10年国債利回りが上昇した2020年11月〜2021年前半→🇺🇸バリュー株への資金流入が強い

  • 金利上昇が落ち着いた2021年後半→米グロース株への資金流入が優勢


こんな展開になっています。短期的にはFRBによる「利上げと資産縮小(QT)」が行われる可能性が高い。というよりは「利上げが確定路線」になっています。


そのため割高なグロースが弱く、バリュー株に追い風になる可能性が高いと思います。

今の米国株のバリュエーション(PER)を見て下さい↓


上記の通りでして、20年末よりも全体的に割高感は解消されつつあります。しかし見ての通り、グロース株はかなり割高。


過去10年間くらいの平均でも「NASDAQのPERは22倍くらい」なので、やっぱりここは少し調整がありそうです。


逆に過去のバリュエーションから見て「🇺🇸小型株はかなり割安」の水準まで来ています。
小型株全体で見れば、もはや「バリュー株よりも割安状態」です。一種のパニック売りで、業績のいい銘柄も一緒に売られてしまっている感じですね。


バリュー株もグロース株も「稼ぐ力」のある企業だけが生き残る


今回僕が1番伝えたいのは「業績のいい銘柄だけに投資すべき」ということです。

上記でバリュー株をオススメしてきましたが「全てのグロース株がダメで、バリュー株に全部投資しよう」と言いたいわけではありません。


今後はますます「利益を出せる企業」かどうかという点が極めて重要になります。

以下を見てください↓


上記はツイートは2021年のクオリティ別騰落率です。

2022年は「経済再開銘柄の業績が物凄く良くなる」と予想されています。バリュエーション的にも割安で、業績も良いため今年はバリューが強いと予想されているのです。



先ほどのツイートの補足ですが、2021年10-12月期には「高クオリティ銘柄(1~100位)」の株価上昇率(+10.4%)が米国株式市場をけん引したことが分かります。

一方で10-12月期は「低クオリティ銘柄(401~502位)」のパフォーマンスが+0.3%と、市場全体から大きく劣後。「利益率がマイナスの赤字企業の株価は下落傾向」となっています。 


このように「銘柄の選別」が今まで以上にシビアになってきており、可能であれば投資対象は選別して行うべき局面なのです。



2022年は「自社株買い」に積極的な米国株へ投資すべき

でも銘柄の選別は難しいですよね。そこで個人的に一つの目安としてほしい基準があります。
それは「株主還元に積極的な企業かどうか」という点です。

以下のツイートを見て下さい↓


上記の通りでして、🇺🇸企業は株主還元に日本よりもかなり積極的です。

過去10年の大半と同様に、22年に「企業は米国株の最大の買い手になる」と僕は思います。

世界一の投資家「バフェット氏」の投資手法は、キャッシュを効率よく稼ぎ出す企業への投資を行なうということです。キャッシュがあるからこそ、投資家への分配(株主還元)も次の成長へ向けた投資も可能なのです。  


自社株買いが良い理由はいくつかありますが、1番の理由は株価上昇しやすくなるからです。

「自社株買い」を実施すると、発行済株式数が減少するため、利益の絶対額が変わらない場合、1株当たりの純利益(EPS)や自己資本利益率(ROE)などが高まり、株価の上昇につながる。


自社株買いは過去数年の株式市場の力強いリターンに影響
してきました。

そのため迷ったらこれらの銘柄を拾っておくと良いと思います。

🇺🇸自社株買い金額上位銘柄

  • アップル(AAPL)

  • アルファベット(GOOGL)

  • フェイスブック(FB)

  • オラクル(ORCL)

  • マイクロソフト(MSFT)

  • JPモルガン(JPM)

  • バンク・オブ・アメリカ(BAC)

  • バークシャー・ハサウェイ(BRK-A)

  • ロウズ(LOW)

  • ホームデポ(HD)

  • モルガンスタンレー(MS)

  • P&G(PG)

  • シティグループ(C)

  • ウォルマート(WMT)

  • HCAヘルスケア(HCA)

  • ビザ(V)

  • チャブ(CB)

  • マスターカード(MA)


2022年はバリュー株とクオリティ銘柄へ投資しよう

今回の内容をまとめると
「今年はバリュー株全体が強い年だか、質の高い企業の株も堅調となる可能性が高い」ということです。




【追記:2022.03.15】戦争勃発と急激な利上げが起こる世界

さて今は3月15日。FOMC前ですが、この記事を書いた年初から世界は大きく変わってしまいました。

そこで記事を追記する事で、今後起こりうる可能性をここに書き留めておきます。

混沌として不透明感の強い現在ですが、歴史を見ることで「少しだけ将来起こることを予測すること」ができます。


過去の🇺🇸利上げ局面での株価↓

上記の通りでして「利上げ=株価の下落」ではありません。
どちらかと言うと、過去のデータからはむしろ利上げが始まると株価には追い風でした。


利上げ局面で「ハイテク株」のパフォーマンスが◎↓

今は大きく売り込まれてるハイテク株ですが、ここから大きく巻き返す可能性も秘めています。

しかし今回は「過去3年」くらいかけて、ゆっくりやってきた利上げを「たった1年」でやろうとしてるので、この通りに行かない可能性も高いです。。


もう一つの難題「中間選挙」↓

実は今年の問題点は「利上げと戦争」だけでなく、中間選挙もあります。

上記の通り、歴史から2年目はあまり良くありません。
しかし長期投資の観点から言うと、今年一年は大きくジャンプするための助走の一年となる可能性が高いです。

なので「コツコツ優良株or ETFに積み立てる」のはかなりオススメです。

投資の参考になれば幸いです🙌


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