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NEW GUNてどんな感じ?〜vol.4〜

息子に電話をする。

息子は芸能の仕事をしていて、先日ファーストシングルが出たばかりだ。気持ちが塞ぎそうになる中、シングルが何位になった、テレビで取り上げられた、などなど息子からやってくるニュースは楽しくて気持ちを明るくしてくれた。真夏でイベントも多く、とにかく大忙しな時期だった。

どんな風に話したか、あまり覚えてない。

とにかく治るから、ということを話したと思う。

でも、息子にすごく辛い思いをさせてしまったことは確かだった。

お互いにとても自由で、普段は用件以外に連絡したりしないけれど、息子からのLINEや電話がマメに来るようになった。

「待って!あたし死なないよ!w」

ってくらいの励ましが来た。


twitterを通して知り合った息子のグループのファンの子から時々相談が届く。

10代の若い女の子たちが、息子のファンだというだけで知らないおばちゃんを信用して大事な悩みを打ち明けてくれる。twitterではファンの子はフォローはしないけれど、出来る限り返信することにしている。オープンに出来ない内容の時だけフォローしてDMで話をしている。

そんな中にお母さんが病気になってしまったのだけれど、どうしたらいいか分からないという相談があった。初めて相談を受けた時はまだ自分が乳ガンだなんて思いもしない頃だった。

病気について知ること。お医者さんに話を聞くこと。お家の手伝いをすること。そんなことを伝えた。

本当に優しい子で、自分はなんにも出来ないと言っていたけれど、お母さんは娘が優しくて嬉しいだろうなーと思っていた。そして娘を悲しませたくないだろうなーと思った。

自分の番になった時、息子に求めたのは彼の人生をがんばってもらうことだった。

「twitterとか楽しみにしてるから、いつも通り元気にしててよ」
(息子は当たり前だがショックを受けていて、芸能の仕事をしているのにしばらくtwitterなど書けなくなってしまっていた)

息子ががんばっていることが何よりのパワーだった。

息子がtwitterで

『いま体調崩して入院してるけどやはり母に感謝。元気になってライブに来てもらえるようにいまは頑張る。それが今できる親孝行!』

とつぶやいた。でも、本当にそうなんだよ。お仕事がんばれ!


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