12月25日(月)『令和の浪漫に憧れて』

昨日24日(日)に年の一大イベントである「M-1グランプリ2023」が開催された。

お笑い芸人とお笑いファンが一年で1番楽しみにしていると言っても過言ではない日。

お笑いサークルの一員であるぼくらもその通り。

ずっとこの日を心待ちにしていた。

そして毎年1人で寂しく見ていたが、今回は違った。

以前サークルの後輩とご飯に行った時に「みんなで一緒に見ると楽しそう」って言われて、ぼくの実家の居酒屋でみんなでご飯食べながら一緒に見ようと思い立った。

今までM-1に限らず賞レースを1人で見てきた身としては、お笑いが好きなみんなと一緒に見れるのは嬉しかったし楽しみだった。

部員に声かけたところ20人くらい集まった。

本戦は6時半からだったにも関わらず、3時からの敗者復活戦を見るために全員とは言わなくてもほとんどの部員が千綿へと足を運んだ。

敗者復活戦は今年から戦い方が変わり、昨年までの全コンビがネタをやって国民投票で決めるのと異なり、3ブロックに分かれて会場投票の勝ち残り形式でネタをやりブロックの代表を決めて、最後は5名の審査員で敗者復活を決めるという方法。

昨年までのやり方ではネタの面白さ云々の前に人気投票みたいになってしまい、テレビで活躍するコンビが勝ち上がるということが多く、数多の反感を買い今回のこの変更になったんだろうかなと。

この敗者復活戦もどうなるかと思っていたけどとてもよかった。物凄く良かった。敗者復活戦に見応えがあり、素晴らしい大会に更にどっと色付いた気がした。

そしてその審査員もチャンピオンが並ぶ中、優勝していないかまいたちの山内さんがいらっしゃったのは驚いた。でもそれ相応の実力と芸人人気など揃いに揃っているんだろうなと凄さを痛感した。優勝していなくても実力が暴れている人は大勢いる。コントでいうとさらばの森田さんのその1人なのかなと思う。

敗者復活戦も最初から敗者復活の盛り上がりではなかった。まるで本戦を見ているかのような盛り上がり。タイマン形式のシステム。もう声を枯らしてしまうのかというくらい叫んだり、もう疲れ倒すくらい笑っていた。涙もめちゃくちゃでた。それくらい質がよくてみんな本当に面白かった。

部員ともどっちが勝ちそうかなと予想したり、以前YouTubeでCCCのことを紹介して頂いた公式お兄ちゃんことナイチンゲールダンスさんの応援をしたりとか、CMの時間さえ足りないくらい語って笑っての敗者復活戦だった。ナイチンゲールダンスさんがBブロックで勝ち上がった時の歓声はもう爆発してた。

ぼくが特に好きだったコンビは敬称略として、ロングコートダディ、20世紀、ママタルト、ヘンダーソン、トムブラウン、エバース、ナイチンゲールダンス、ダイタク、バッテリィズ、シシガシラ、フースーヤ。ほぼ全部じゃねぇか。でも面白かったもん。いいじゃない。

そして本戦。ご飯を食べながらの観戦だったのだが、これがまた大盛り上がり。見るのに集中しすぎてご飯が全然進んでいなかった。みんなで笑って、手を叩きながら笑って、涙出るくらい笑って、もう笑いに笑った。

敗者復活戦でもう笑い疲れて、本戦まで体力残ってないんじゃないかと思っていたけど、そんなのお構いなしに笑わされる。もう気持ちいいくらいだ。

やっぱり決勝ってすごいんだなと思わされる漫才の質の高さと技術の高さ。もう面白すぎて敵わなかった。

特に好きだったのはヤーレンズ、ダンビラムーチョ、くらげ、さや香さん方のネタでした。

そして優勝された令和ロマンさんおめでとうございます。

本当に面白すぎて凄かった。とてつもなかった。

あの若さから考えられない肝の座り方。もう自分たちは上のステージにいると言わんばかりの佇まい。かっこよかった。気圧されるところを綺麗に跳ね返し、分析し、研究し、対策してしっかり優勝を勝ち取る。もう凄いとしか言えない。

いや結成6年目って。なにがどうなってんだよ。

NSCは首席で卒業。初決勝でしかもトップバッター。そのままファイナル行って優勝。意味わからんやろこんなん。

エリートすぎる。早すぎる。凄すぎる。

ものすごくおめでたいことなんだが、嫌いとかの意味ではなく1番優勝して欲しくない人たちに優勝された。若手の可能性をこれでもかと見せつけられた。令和ロマンの実力は芸歴に見合ってないとは思っていたけど、あの若さでこれだけのことやられてしまうとね。トップバッターで優勝という肩書きをまたこの時代に更新されたのも結構ヤバい。

勝てない理由に芸歴と出順を言い訳にできなくなってしまった。

完膚なきまでに見せつけられたけど、逆を返せばその分希望もあるということだ。

あれだけ若いのにあれだけのことをやってのける。

それ相応の能力だったりセンスだったり分析だったりとやることは全てやってるんだろうけど、若くても勝てるというこの結果を出してくれただけでも余計に滾る。トップバッターでも優勝できるという事実も不可能な話ではなくなった。

ぼくにも全然可能性があるんだ。無理な話ではない。やってやろうじゃないの。見とけ。あの大きな背中を追ってまず一つずつ。いつか追いつきそして追い越してやる。1番最後に笑ってやる。夢叶えてやる。ぼくに出来ないわけがない。いつかあのステージへ。見とけ。

最近コントばっかりやってるけど、やっぱり漫才もめちゃくちゃいい。漫才かっこいい。憧れる。決勝の舞台に立ったコンビだけでなく、敗者復活戦の舞台に立っていたコンビにも、準々決勝で敗退してしまったコンビにも憧れる。漫才師。いい響きだな。よし漫才書こう。次のライブでは漫才やろう。

M-1をサークルのみんなで飲み食いしながら楽しく見れたのが1番良かったな。楽しかった。好きなものをみんなで共有するのって最高だな。卒業までにまた最高の思い出ができた。みんな集まってくれてありがとう。ぼくは幸せ者だ。

笑うってなんて素敵なことなんだろうね。

浪漫への憧れは止まらない。


また明日くらいにM-1もう一回やってほしいそんなある日。

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