11月27日(月)『フューーージョンはっ!!!』

先週の火曜日に研究室で実験をしてると、サークルの後輩から電話がかかってきた。でも電話の向こうからは後輩ではない2人の声が。

『一緒に歌おう』

まず名乗れや。誰だよテメェら。

でも声を改めて聞いたら知ってる声だった。軽音サークルE-Rockersの仲の良い4年2人。そいつらから今度の合同ライブでコラボをしようという誘いだった。

昨日26日(日)にお笑いサークルCCCと軽音サークルE-Rockersによる合同ライブ「フュージョン」が開催された。

昨年その第一回を実施したが今年も開催された。嬉しかったね。正直今年はやるのかやらんのかどうなんだという気持ちでいたから、両サークルの部長がまた企画してくれて嬉しかった。

それで昨年もやったようにコラボネタ、今回初の試みコラボバンドも企画された。コラボネタは2組、そしてコラボバンドも2組出揃う。

ぼくは今回お客さんに徹してただただ楽しもうと思っていたから普通のネタもやらなかったし、コラボもしないつもりでいた。

そんな中、仲のE4年からの電話。最初は断ろうかと思った。実験に追われているのと火曜日からの準備で間に合わせるのに自信がなかった。課題曲もSIMの「KiLLiNG ME」おい嘘だろおい無理だろおい。せめて歌詞が日本語ならそれを覚えることはできたかもしれないが英語て。全部英語て。無理だろ。ぼくの英語力をなめるなよ。

それでも英語だからなーなーでいけるという助言、ここで断るのは男じゃない、誘ってくれたことへのありがたさから引き受けた。いや、引き受けてしまった。

それからラジオの隙間時間にその曲を聞きまくり必死になって覚える。でも無理そう。やっぱり無理そう。そんなこと最初からわかってた。言わんこっちゃない。そして本番当日を迎えてしまう。

準備やリハーサルを午前中から行い、お昼の3時からスタート。最初はCのネタ。これはもう見たことあったし面白かったから置いとくが、原口の服装だけはダサすぎて全然ネタが入ってこなかった。次にコラボネタ。これがまぁハマってた。にんとネタが合っててめちゃくちゃ面白かった。めっちゃ笑った。コラボしてくれた2人が振り切ってくれたのもよかったね。ハルトはちょっと飛ばし過ぎ症候群に陥ってたな。まさか客席に背を向けるなんて。echoリハ時の七対子じゃないんだから。はい。この話わからない人は結構です。コラボしてくれた2人ありがとうね。楽しんでくれたなら良かったです。

そしてこっからEのターン。最初はE純血の1バンド。カナブーンのコピーで「シルエット」をやってくれた。ナルトのアニメを見ていたから好きな曲で選曲にまず拍手を送りたい。ちょっとミスがあったけどそれでもそんなこと気にならないくらい楽しくて最高だった。ギタボの子がそのミスを引きずっていたけどそれだけのストイックさに脱帽。めちゃんこかっこいいじゃないか。ハルトお前もこのくらいやってほしいね。次の演奏を楽しみにしてるね。

そしてこっからまたコラボが始まる。最初はぼくたちの秘密兵器かっしーくん。細かったねー。ちゃんと細くて安心した。でもその細さからは考えられないほどの太く圧のある歌声だった。あんなかっしー君にかっこいいという感情を抱いてしまうなんて誰も思ってなかったけどあの会場にいたみんながそう思っていただろう。

そして次はれんくんとおちのコラボバンドだったんだけど、こっからぼくは次の出番に向けて準備が始まったから見れなかった。でもみんなが盛り上がっている声がものすごく聞こえてきたから大いに盛り上がったんだろう。普通に見たかった。MCでは調子悪すぎたれんくんが音楽で覚醒できたのだろうか。おちの恐竜コスプレは可愛かった。あれほしい。

そしてそのバンド間、衣装に着替えたりメイクしてもらったりと準備を進める。初めてメイクしてもらったが、なんか不思議な感覚だった。くすぐったい。目周りのメイクだったからずっと怖かった。信頼してるけど怖かった。コンタクトを初めて入れてもらうときの感覚に近かった。

そして最後のバンドが始まるのだが、ぼくは待機。三曲をやって終わり、アンコールとして再び登場した時にぼくもその中に紛れていて、一曲披露するという流れ。

もちろん準備中も曲を聞いてたけど、ぼくはもう無理だった。でも最後だったし最高のライブにしてやろうと、爪痕を残してやろうと気合を入れた。

三曲が終わりバンドメンバーの4人が戻ってくる。アンコールが聞こえる。この音全部がぼくのためなのかと思うと少し気持ちのいいものだった。

暗い舞台に足を運び明転する。

一切予告をしていないサプライズだったので、バンドメンバーに扮したぼくが露わになると大爆笑が起こる。そこからはもうぼくのターン。まつうら劇場が始まってしまってた。曲が始まる前に大いに会場を沸かせてから曲に行く。漫才でいうところの掴みは完璧。

イントロが始まる。こっからだ。こっから本番。ぶちかましてやる。で、ポケットからコピーしてきた歌詞を広げる。お笑いでも聞いたことのないくらいの盛り上がり。ぼくのお笑い魂から発せられた歌詞のカンニングは期待を遥かに超える大ウケ。その盛り上がりの余韻に浸っていると完璧に曲に入るタイミングを見失い、助けを求めたらそこはもうサビ前。

サビはまかしてくれ!

もうサビはすごかった。バンドメンバーのその背中を押してくれるような、後ろと横からの音圧に自信が出る。なんでもできるようなバフがかかる。楽器ってこっち側から聞くので全然違うだなと。風も追い風と向かい風で違うように音も違う。気分がこれでもかとハイになる。そして客席。ぼくらのロックに客席がバカになる。暴れている。それをぼくらが率いているのか。なんだか不思議な感覚になれる。漫才やコントでは得られない感情。初めてすぎて上手く言葉にできないけどあの時間だけは、今まで生きてきた中でぼくは初めての存在になっていた。

そんな最高のライブもあっという間。曲時間も3分ないくらいで最初はありがたがっていたけど、曲が終わるとどこか寂しさを覚えてしまっていた。もっとロックしたかったな。みんなから最高のコントだったと言われたのは意味わからなかった。最高のロックだったはずなのに。

そうして2時間くらいに及ぶ最高のライブに幕を閉じた。

楽しかったな。最高だった。お笑いも音楽もコラボも。コラボに誘ってくれて嬉しかったし本当にありがとう。ぼくを誘うという想定がありながらもずっと行動に移さず、ギリギリになって声をかけたことだけ以外は最高だぜ。このライブを企画してくれて、この繋がりを継続してくれて嬉しい限りだ。昨年の行動に意味がまた生まれた。ありがとう。EのみんなもCのみんなもコラボしてくれたバンドもみんなみんなありがとう。卒業前にまた最高の思い出が一つ追加された。

その後の打ち上げも、最初は10数人の予定だったけど20人強になるまで増えて、居酒屋泣かせだったけど、Eの一年生がきてくれたり、次の日テストある人もきてくれたりと打ち上げも最高だった。いろんな人と喋れて楽しかった。おそらくEのみんなとはこうやって時間を共にするのも最後だったからもっと喋りたかったな。いや〜また寂しくなるな。れんくんが邪魔してこなかったらもっと喋れたのに。あいつまじで。いやマジで。

最高の1日。みんなお疲れ様。


来年もまたやってほしいなと思うそんなある日。

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