2024年3月21日(木)『最高の職場』

今日で約2年間やらせてもらっていたNBCラジオでのバイトを辞めさせていただいた。

もともとは2月いっぱいで辞めるつもりだったが、研修生の経験が足りなくて3月まで手伝うことに。なのに3月の4回のバイトで1回も研修生と被ることなかったのは意味がわからない。普通に1人でやってた。4回のうち3回は連続。想い想いに耽ることもなく過ぎ去って行った。意味わからない。

大学に入る前からラジオが好きで、以前所属していたサークルの先輩を通じ紹介してもらったこのNBCラジオでのバイト。当時の4年生が卒業するにあたってその後任に。

初めてそのラジオのスタジオに入った時のことは今でも覚えている。

ずっと視覚化できてなかったラジオというものを作る現場、それが目の前に広がっている。東京のキー局ほどの規模ではなくても、ぼくの夢というか憧れてというかそういう場所を初めて目の当たりにして心が舞い上がっていた。

ここでラジオを作るんだ!

裏側ってこんな感じなんだ!

これがカフってやつ!?

キューシートだ!

ここからメールが出てくるのか!

BGMとかジングルはここから流してるのか!

すげぇー!!!

好きなものを見てる時の少年かのように驚きと感動の連続。

その好きなものに携われることがなにより楽しくて嬉しかった。

そこから実際にバイトとして音楽やジングル等を流しその音量を調整するミキサーという役割をやらせてもらった。最初は覚えることで必死ではあったけど、月日が経つことに慣れていき自然とそのラジオを楽しんでいた。

パーソナリティさんやディレクターさんと一緒にラジオを放送するのだが、みなさんが全員めちゃくちゃ優しかった。時間がある時には話しかけてくださったりと、バイトに入りたてでアウェーすぎた頃でもとても良くして頂いた。この2年間で多くのミスを重ねてきたがその度に怒らず正してくださる。なんなら笑って済まさせてくださる。最悪なことに連絡をし忘れて一回バイトを飛んでしまったこともあったけどその時も信じられないくらい軽く許してくださった。

居心地が良すぎるし職場の雰囲気が最高だった。

バイト自体実家の居酒屋以外でしたことなかったから、初めてのバイトと言っても過言ではなかったが、あまりの良さにバイトってこんな楽しいものなのかと思い込んでしまうほど。それくらいそのバイトの内容と環境がもうカンストしていた。

ただ、半年前からディレクターさんなしで、パーソナリティさんとミキサーだけで放送するとなった時はさすがに焦りまくった。いつも隣で指示してくれていたディレクターさんがいなくなり、全部自分1人でやる。さすがにやばい。1人でやる1発目の時なんて顔から緊張感が滲み出ていたと思うし目なんてキマリまくっていたはず。

それでもメールを運んだり、合図を送ったりとミキサーとしてはできないことまで経験できたからそれはとても嬉しかった。自分1人の責任が大きくなる度に、ラジオを作っているという実感も大きくなっていたのかも知れない。そういうところも楽しかったしね。

この2年間でほかにもいろいろな事があった。

たまたま番組のゲストに後輩が来てたり、なんなら自分がゲストになったり、受付で顔パスになったり、ラジオブースに普通の営業の電話がかかってきて軽くパニックになったり、ハプニングが起きて社員さんが後ろの方でずっとバタバタしていたり、いろんな面白い話を聞けたり、基本給と交通費がほぼ同じだったり、メール送ってみたけど一切読まれなかっり、担当してた番組が終わってまた新番組が始まったり。

ハプニングが起きた時は本当にヤバかった。

勿論ぼくが原因では無いことは先に言っておく。

社員さんがダッシュでスタジオにやってくるのが普通に焦るし、自分が何をやらかしたんだとパニックになる。社員さんも1人だけじゃなくてどんどん増えていく。そしてまたダッシュで出て行ってまた帰ってくる。いろんなところに電話したり、コピーしたり、メールを差し込んだり、全てが生放送中に動いてる。この時が1番焦ったけど、1番楽しかったかもしれない。今までにない緊張感と事の大きさに”生放送をやっている”ということと、”自分もそのチームの一員なんだ”という実感が強く感じたから。社員さん達からしたら勘弁してよって思ってたかもだけど、ぼくはずっとワクワクしてた。ああいうのをもっと経験してみたかったな。

週1、2でやってきたこの2年間。

とても楽しかった。

最高の職場だった。

一緒に番組を作ってきた3人のパーソナリティーさんと4人のディレクターさんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。みなさんのおかげでとても楽しくバイトする事ができました。NBCラジオでバイトできて良かったです。

この先、芸人として売れてこのNBCラジオのブースでミキサーとしてじゃなくて、パーソナリティーとして、またはゲストとして出演することができるように頑張ります。絶対帰ってきます。

また一緒にラジオができるその日まで。

本当に2年間ありがとうございました!

お世話になりました!

NBCラジオ大好きです!


最後スタジオを出る時に少し泣きそうになったそんなある日。

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