見出し画像

音楽能力値の上げ方


この記事を読むと

音楽をより深く研究できる

音楽能力が上がったと実感できる

音楽を聴くことがより楽しくなる

そうした変化を求めている人に最適です。



楽器を弾く人、音楽作る人はみんな努力しますよね。

楽器の上達の練習、和音や和声学の勉強。

中級者までは楽器を弾きまくる、音楽の勉強をしまくれば上達します。

しかし、上には上がいますよね。悲しいかな。

なんかこいつ異世界から来たんじゃないか!って人にも出会うはずです。

そう!

【決定的な音楽力が違う】って人いますよね。


僕も音楽力は凡人。特別な才能はなかったので、沢山のミュージシャンに質問しまくりました。

しかし返ってくる答えは期待したものとはなんか違う。

違和感!

どうやったらあんな音楽作れるんだと悔しくて勉強しまくり、練習しまくりました。

しかし、どうも答えが違うような気が。

練習量?そこじゃないよな。


ハービーハンコックは記者に、どうすればあなたのようなピアノが弾けますか、と質問され、

「友達と映画館で映画を楽しむことだ」

と答えました。

今なら僕も同じような答えを返しますが、昔の僕にはフラストレーションでしかない答えですww


なのでもし、同じような壁にぶつかっていらっしゃる方がいるのでは、と思い記事にしました。


この記事に向いてる人

一通り楽器の練習、音楽の勉強したけどなんか伸び悩む

音楽力向上のため、知識を増やしたい

映画や自然を見て音楽能力が伸びたと感じたい方


この記事に向いてない人

音楽やっていて楽しい、成長を感じている

気楽に音楽を楽しみたい


僕は結構ストイックに音楽の追求をしてきたので、この方法もストイックなのかもしれません。

ですので本当に音楽能力を伸ばしたい、と思う方の参考になる練習方法を書いていきます。


1.自分が扱う楽器以外を聴きまくる

【音の色を味わう】

2.何も決めずにバンドセッションをする

【音の存在意味を考える】

3.リズムを心臓音とリンクする

【音に命を授ける】

4.自然にあるものの力を音楽に変える

【音に力を加える】


ブラジルなど色んな国に行き、本当に沢山のミュージシャンとセッションしてきました。

沢山の方からのありがたい言葉や、一緒に演奏した中で僕が感じたこれら4つのものを説明します。

特に3,4番の項目は世界がひっくりかえる衝撃があります。

これを僕に教えてくれた方は最初に言いました。

マトリックスの青と赤のピールと同じやで、と。

これを知るのと知らないのでは聴こえる音楽が全く違う、と。

僕は変化を望みました。そして今までとは、まるで違う音楽体験ができるようになりました。

なんだか怪しい文になってますねww

でもそれぐらい僕には衝撃的に聴こえる音楽の世界が変わりました。



音楽の楽しみ方は人それぞれ。

今、あなたが楽しんでいる音楽はそれでいいと思います。

でももっと音楽を多面的に楽しみたい、という方に試してもらいたい情報になります。

これを知ると音楽の見方がガラッと変わった、という方も出てくるかもしれません。


一応、自己紹介しておきます。

こういったテレビCMやラジオ、広告などの音楽を作ってます。

音楽だけで食べていけているのはもちろん運がよかったのですが、これから述べる音楽への探求心が役立っていると思います。

将来、音楽で食べていきたい、と考えている若い人には特に読んでもらいたいです。


では詳しく説明していきたいと思います。


1.自分が扱う楽器以外を聴きまくる

これが結構盲点だと思っています。

ベースを聴いていない、という方はかなりいます。

人間は高い音を意識せずとも聴いてしまうため、メロディーを聴いています。

人間の作りがそうなっているのでベースが聴こえない、という方もそれが普通ですよ、となります。

また自分の選んだ楽器に愛着があるため、その楽器をメインに聴いてしまいます。

音楽は音の集まりで出来ています。

何を聴いているかは人それぞれなのです。

音楽家ですもの。鳴ってる音全部聴いてあげましょうよ!!

(実はこれが結構訓練いるんですけどねww)


低音のベースは意識して聴かないと聴こえてこない方が多いのは先ほどご説明しました。

ではベースを聴くことで何が変わるのでしょう?

ベースは音楽のリズムの根本を全て支えています。

(リズムはドラムが出すもの、と考えている方もいると思いますが、ベースがリズムを支え、ドラムはリズムを飾る役目と考える方が〇)

ベースは和音のルート(根音)と呼ばれる最も大事な根っこを中心に演奏します。

これを聴かずして音楽を聴いているとは言えませんよねww

しかも聴く習慣がついてしまうともっと聴こえてくるものがあります。

それはストーリーです。

詳しく説明しますね。


和音にはそれぞれ個性があります。

一般的に言われるのはメジャーとマイナー。

明るいと暗い、ですよね。

しかしもう少し深く話すと、Ⅰ度とⅣ度は同じメジャーですが機能が違います。

音楽用語でトニックとサブドミナントと言われるやつですね。

ではここで質問。

機能の違いを理屈ではなく音の響きの違いを楽しんでますか?

和音には性格があり機能があります。

それを色で例えたり、どういった感情が湧いてくるかを感じるべきです。

頭で理解するのではなく音を聴いて感じるレベルにもっていきましょう。

そうゆう癖をつけていくとベースラインからストーリーが聴こえてくるようになります。


音楽は音を楽しむものです。

え!当たり前じゃね?!

そう。当たり前ですよね。

しかし楽器を触り始めると扱うことが難しく、音を楽しむという目的から逸れてしまう、という説明に何かピンときませんか?

楽器を弾いている時、音を楽しんでますか?

ベースを聴いてストーリーの進行にワクワクしてますか?




また音楽は進化し続けてます。

和音も7度、9度、11度、13度を加えるのは当たり前の世界。

3和音を味わうのも大変なのに大変だーーーーー!

大変ですねww

頑張りましょう!

大変ですがすごく楽しい作業です。メジャーコードでは13度は6度になり、7度との相性などが問われます。

こういった僅かな違いを楽しみ和音のブレンドを楽しみましょう。


単音楽器もまた、大きく荒く言ってしまうと分散和音をメロディーとしています。

例えばカエルの歌。

ド レ ミ ファ ミ レ ド

一つ飛ばしで大きなリズムで考えると

ド   ミ    ミ   ド

Cの和音の分散和音ですよね。

単音楽器でも和音を楽しんでますか?

音楽は深い!そして楽しい!!!


それらの沢山の楽器が集まって生み出される音楽。

音が和音を生み、様々な色を生み出しながら魅了していきます。

感情が揺さぶられますか?色の変化に感動しますか?

全ての音を聴いて楽しみ、味わい尽くしましょう。


【音の色を味わう】

話が逸れますがコーヒーが好きですか?

喉を潤すため、人間には水分が必要だから飲む、も正解。

しかし味わいながら飲むもまた正解です。

音楽を楽しんでますか?

音楽を味わうのもまた正解なのですよー。

味わっていきましょう!


【注意点】

注意深く色んな楽器を聴いて欲しいです。

しかし行き過ぎはまた毒なり。

過度な解釈でド近眼にならないように気を付けましょう。

優れた絵描きになるために細部を詳細に研究すべきです。

でも忘れてはならないのは大きなビジョンです。

絵画を楽しむ時は近くで見たり遠くで見たりしますよね。

それと同じで音楽の細部を聴く習慣をつけながらも、曲全体を楽しむ。

大げさに言えば他の事しながらの「ながら聴き」もまた効果がある時があります。

バランスを上手くとりながら音楽能力の向上を楽しんでいきましょう!



2.何も決めずにバンドセッションをする

まずはこの絵を見てもらいたいです。

画像1

なんじゃこりゃ?でしょ。

この絵はある条件下で描きました。

1.複数人(2~4人)で一枚の絵を描く

2.何を描くか事前に打ち合わせをせず、描いてる時も何も会話しない

3.4方向から一斉に描き、ある程度時間(1~2分程度)がたてば立ち位置を入れ替える

4.ただ一心でいい絵を仕上げる、という目的のために打ち込む


へえ!面白い!

と思ってもらえればよいのですけど。

重要な点は、他のメンバーは重力の観点が違います。

目線の方向が違うからです。

僕の対面の人は真逆で絵を感じ、左右の人も違う思いで絵を見ています。

ですので相手を思いやる気持ちがあれば重力を感じさせる絵が描けません。

興味を持たれた方はやってみてください。

用意するものは大きな画用紙と色鉛筆のみです。


さて本題。

音楽でも同じことをやってみてください。

1.複数人、楽器を持った人を集める

2.何も打ち合わせをせず、音を出し始める

3.既存する曲の概念に捕らわれず、感じるままに音を出す

4.ただいい音楽にする、という目的のために集中する


やってみたいけど、やってくれるメンバーがいない、という方。

ジャムセッションというものがあります。

あなたの街にもやってる店がある、と信じたいですww

一度ググってみてください。

ジャムセッションとは、主にジャズマンが好き好んでやる音楽セッションです。

こういった趣旨で音楽を作ってみたいのですけど、と説明すれば面白がってやってくれるはずです。


さてどういった音楽能力が上がると思いますか?

一緒に演奏しているメンバーがどんな音を出すのか、全くわかりませんよね?

相手の音をしっかり聴くようになります。

音楽を瞬時に構築していく瞬発力が身に付きます。


僕はブラジルにいる時に、これをやってました。

しかもお客さんのいる前で!

フリージャズというやつです。

緊張感はんぱないです。

でもこれを何十回、何百回も行うと伸びる能力がケタ違いです。


クラシック音楽をやられている方、DTMをやられている方は完璧を求めますよね。

なので今、ご提案させていただいたフリーの気分のままに演奏する、という形態に戸惑うと思います。

僕も経験があります。

しかし、その戸惑いが楽しい、という気持ちに変わった時、大きく能力の変化を感じることができていると僕は信じています。


【音の存在意味を考える】

今、必要としている音は何か、必要とされていない音は何か。

編曲をされている方には痛いほどわかる言葉ですよね。

音を足していく。そして音を引いていく。

そういった瞬発力や閃きを養う。大切ですよね。



さて、4つのうち2つ書きました。

ここまでで何か学びがあった、と言って頂ければ嬉しいです。

この4項目は僕の長きに渡る音楽経験の集大成と言えます。

ですので、これを読んだからすぐに効果が出る、というものではないです。

参考になった、という方は長い時間をかけて吸収していって頂きたいです。


残りの二つは、有料にさせてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

面白い、もっと知りたい、と言って頂ける方がいれば僕も嬉しいです。

読み進めて頂いて、損はさせない内容になっていると思っています。

3.リズムを心臓音とリンクする

4.自然にあるものの力を音楽に変える

僕の音楽人生で、これほどまでに強烈に音楽への考え方が変わったものはありません。

音楽の本を大量に読み漁った僕ですが、この内容はどこにも書かれていませんでした。

この記事は僕のすっごい熱量で書かせてもらってます。

安すぎると、安い情報なのかな、と思われると思ったのでこの値段にしました。

興味を持っていただければ嬉しいです。

ではいきましょう!!



ここから先は

3,535字 / 2画像

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?