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読書感想文的な23

いろいろまとめて。

1.全部ゆるせたらいいのに 一木けい

その頃見る夢は、いつも決まっていた。誰かに追いかけられる夢。もう終わりだ。自分の叫び声で目が覚める。私は安心が欲しいだけ。なのに夫は酔わずにいられない。父親の行動は破滅的。けれど、いつも愛していた。どうしたら信じ合って生きていくことが出来るのだろう――。痛みを直視して人間を描き、強く心に突き刺さる圧倒的引力の傑作!

なにをだったか忘れたけど、「全部ゆるせたらいいのに」と思って手に取った本。
ゆるすと諦めるってどうちがうんだろうって言葉があったけど、ほんとどうちがうんだろう。わたしは諦めたいんじゃなくて、ゆるして受け止められる自分になりたいんだと思った。
みんなにちゃんと愛があるのに、なんでうまく伝わらないんだろう。なんでうまく受け取れないんだろう。

本当に言いたいことを言ったら相手を傷つけてしまうからだめだ。言うときは終わるとき。

この千映の言葉にとても共感した。まぁ傷つけてしまうからだめとはあんま思ってないけど、こっちの腹の中を全てぶちまけたら関係は終わりだと思ってる。終わらせるときしか全部言わない。言うときは終わるときっていう部分に共感した。

この先もやっていくために話せばいい

宇太郎のこの考え方にとても憧れる。この先を考えて本音で言いたいことを言う関係はとっても愛にあふれてるよね。くさい?笑
言いたくない、聞きたくないような話をしても未来があるの最高やんな。

最初の章だけ読むと宇太郎なかなかのダメ男みたいに感じたけど、千映のお母さん、お父さんと視点が変わると宇太郎はなかなかのいい男だった。
そしてちゃんとみんなに愛があった。愛があったからこそ悲しいけど、愛がなかったらもっと最低だよね。
うまく愛して、うまく愛を受け取っていこうね、人類!ってなった。
あとわたしは「お前を殺して俺も死ぬ!!!!!」みたいな話し合い(?)ではなく、平和に向けての話し合いがちゃんとできる人間になろうと思った。傷つけたもん勝ちじゃないのよ、あたりまえだけど。


2.ブロードキャスト 湊かなえ

中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。
陸上強豪校に進学を決めるも、交通事故に遭い競技人生を断念する。
希望を失った圭祐は、脚本家を目指す正也に誘われるがまま、放送部に入部。
次第に活動にのめり込んでいった圭祐は、全国高校放送コンテストを目指して、ラジオドラマ制作に挑戦するが……。

湊かなえはなんでもイヤミスだと思って読んだわたし、序盤で「え?この展開で誰死ぬん????」となる。安心しろ、誰も死なん。
青春のお話しでした。何かを諦めてしまったけど、また次の何かに向かって頑張ってるという人、すごい。
頑張るという選択肢を選んだことがもうすごい。
あと、女子が派閥を作ってみたり、「わたしは悪くない」を振りかざしてみたり、いつの時代も普遍的なものなのね。成長過程なのね。
時代が変わればいじめの手段(?)も変わるのね。わたしの時代はなくてよかったよスマホ。現代の子供だちは人間関係の維持にどれだけ労力を割いてるんだろう。


3.ドクター・デスの遺産 中山七里

警視庁に入った1人の少年からの通報。突然自宅にやって来た見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。捜査一課の犬養刑事は少年の母親が「ドクター・デス」を名乗る人物が開設するサイトにアクセスしていたことを突き止める。安らかで苦痛のない死を20万円で提供するという医師は、一体何者なのか。難航する捜査を嘲笑うかのように、日本各地で類似の事件が次々と発生する…。

綾野剛!!北川景子!!!!という気持ちで読んだ。笑
犬養ってこんな奴ですよっていうのが暗黙の了解みたいで不思議なだと思ったんだけど、犬養のシリーズがあったのね。
「安楽死」がテーマになってるから重たい話かと思ったけど、なんかわりとするっと読めてしまう感じ。ふつうの刑事ものみたいな。
映画の予告で北川景子と綾野剛がめちゃくちゃ激しく言い合いをするシーンがあった気がしてたんだけど、小説の中ではどの場面だったんだろう…?


4.7デイズ・ミッション 五十嵐貴久

国家の威信を懸けた七日間が始まる! 隅田川で見つかった死体は、韓国の麻薬王・インチェルだった。彼の組織に兄を殺された韓国のエリート女刑事・ジヒョンは、インチェルの日本での目的を解明すべく、七日間の期限付で来日する。一方、警視庁の新人刑事・陽平は、上層部から韓国側に日本の捜査の邪魔をさせるなとの“特命”を受け、空港で彼女を出迎えた。初対面から衝突する二人だったが、やがて事件の背後に潜む陰謀に気づき……。著者会心のノンストップ警察小説。『7デイズ』を改題。

スピード感あっておもしろいと感じるか、いやいやそんなさくっと解決するかよと思うかはあなた次第!ってかんじ。笑
ストーリーの展開はとても好み。7日間じゃなくて7週間とかにしてもらったらもっと好きかな。
うまいことドラマにしたらめっちゃおもしろいんじゃないかな。もうなってるのかな?


5.傍聴者 折原一

彼女は女神か、悪魔か――。〇〇者シリーズ最新作!
複数の交際相手を殺害した牧村花音。彼女の公判の傍聴に通う女性たち。
事件の全貌が見えた時、いつしか「傍聴者」たちが主役になる。
交際相手に金品を貢がせ、練炭自殺に見せかけて殺害した牧村花音。
平凡な容姿の彼女に、なぜ男たちは騙されたのか。
友人を殺されたジャーナリスト・池尻淳之介は、真相を探るべく花音に近づくが……。
彼女の裁判は”花音劇場”と化し、傍聴に通う女性たちは「毒っ子倶楽部」を結成。
花音は果たして、毒婦か? 聖女か? 
人気ミステリシリーズ最新刊。

○○者シリーズ大好き。どれ読んでもええええええ?ってなる。好き。
でも感想書けない。ネタバレにしかならん。
まじでこの人の頭の中どうなってるん?と思う作家ナンバー1。
どうやって思いつくんだろう。すごい。


6.おわりに

ようやくちょっと前までのペースで本を読む時間が作れてる気がする。
ちょっとときめきがほしくなったので、今から有川ひろを読みます。
そのあとはきっとハードボイルドな男を欲すると思うから大沢在昌。

読んだら全部こうやって感想を残してるわけじゃないけど、言葉にして残すことの重要性に気付いたので、できるだけ残したい。
昨日は「旦那に優しくする」と宣言して、ちゃんと実行できた。
わたしめっちゃえらい!と思えたし、たぶん自己肯定感ってこうやって高めていくのが正解なんだろうなと思えた。
紙にペンで書いたわけじゃないけど、「書いたらその通りになるらしい」と信じて、どこかに書いて、できたら自分をほめるというサイクルで生きていくことにした、昨日から。笑

今日やることは「むくみをとるヨガ」です!!!!


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