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いまさらRPA 予告がてら試し読み

12/14(土)開催される第2回技術書同人誌博覧会にて頒布予定の「いまさらRPA」の試し読みとして総括の最終章の一部を試し読みとして公開します。

少し読んでみて気になったらこちらの頒布物チェックページにて「チェックする」リンクを押して頂き、当日会場にてご覧いただけますと幸いです。
また、当日会場に来れない方は通販・DL販売なども予定しておりますのでそちらをご検討いただければと思います。

第5章 これからRPA

RPAはしんどい

ここまで手を動かしながらお付き合い頂いた方はRPAに対して違和感を感じられたものと思われます。

・聞いていたRPAの雰囲気と違う。もっと簡単だと思ってたのに……
・意外に作業することがが多い

などなど。

そうです。RPAは一朝一夕にはできず、しんどいものなのです。
ただし、1回動くものを作る事ができれば業務が変わらない限りは自動で代わりに業務を進めてくれます。

RPAの世話をする

RPAロボットを作れば自動で業務を進めてくれる。一部は正しい認識ではあると言えるでしょう。
それもRPAロボット利用を進めていくうちに「完全自動は難しい」と認識を改めることになると思います。

・データの状況や画面表示スピードで止まってしまう
・想定外のデータがやってきて間違った入力をしてしまう
・処理が追いつかなくなりRPAロボットごとPCがフリーズしてしまう

といった難関が待ち受けていたりします。

結局は人間がExcel操作するときに遭遇していた問題や、機械ならではの「融通のきかなさ」に起因する問題が色々出てきて、RPAロボットやデータの修正に奔走することになります。
但し、そこで得られた知見は無駄にはならず、次のロボットを作成する際に役立つものとなるでしょう。

RPAはプログラム。
コンピューターに働いてもらうための手段

ここまでの流れですが、プログラミングやシステム開発と同じ様な流れとなっています。RPAロボットはシステムとしての規模はとても小さいものですが、立派にシステムとして成り立ってはいるのです。RPAもシステムも「人間がコンピューターに働きかけ、コンピューターに働いてもらう」という意味ではやってることは同じ、と言えるかもしれません。

RPAロボット作成を通じ、以下の処理を組み立てる方法が分かればRPAロボットもプログラムもその応用でなんとか作り上げることができる、というのは本章まで進めて頂いた方は実感できるものであると思います。
※注 本書はRPA作成の詳細コードを紙面を割いて掲載しています
   一部サンプルページを本エントリの下部に貼り付けておきます

・記載されている内容を取り込む(Input)
・数値計算
・条件付けでの処理分岐
・繰り返し
・他のシステムへの転記(Output)
・画面やファイルへの出力(Output)

このあたりのやり方を掴む事で小規模なシステムを組み立てる事ができるようになってきます。

プログラムは手段。では大事なものは?

RPAにせよ小規模なプログラムにせよ、業務効率化の道具を使えるようになったとしても道具を使うことが目的になってはいけません。それほど効率化が必要でない業務まで時間をかけてシステム化したところで時間の無駄です。

RPAの大まかな目的は「面倒な業務を自動化・効率化する」こと、もう少し進めると「業務上の不便さを解消する」ことかと思われます。そこから外れないように進めて行く事が大事なのです。

RPAの「上達」って?

ユーザー目線からシステム開発に求められていることとしては、以下の様なものが挙げられます。

・早く・間違いなく作ること
・早く・間違いなく修正すること
・適切な手段で作ること

個人的な考え方でいけば上記の3つは全て「コスト」に直結する部分だと思います。RPA・システムを作るのには人間の手を使わなくてはならず、人間の手を動かす時間は費用に直結してくるからです。

つまり、似たようなRPAロボット・システムをより低コストで開発する事ができるのであれば「上達した」と言えるのではないでしょうか。

そのためにはどのような事ができるか。

・よく使う処理を小分けにして「部品」を作っておく
・実際の業務に影響がない形で動作確認できる手段を持っておく
・他によい解決方法がないか情報収集する
・要望や効率化対象になる業務を「データとデータの操作」に分けられるかの練習をやる

理論として知っているだけではダメで、現場での経験を積むことによって個々人の「勘」として体得できるものになってきます。
つまり少しでも手を動かして体得ができれば業務に活用していくのはそれほど難しい話ではないはずです。

とはいえ、茨の道ではありますが日々一歩ずつでも進めていきましょう。

導入・実践の章 サンプル

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ほかにもこんなもの頒布します

こちらのサークルスペースでお待ちしております




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