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『お金2.0』

<まとめ>

これからの時代のお金の話。

今の時代の中心となっている資本主義は、「お金がお金を生む、金融経済」を形作っている。この資本主義経済が、ここまで発展した理由としては、やはり「今の経済が自然の摂理と似ているから。」と言う理由が大きい。そこには、全ての組織・システムに共通する5つの要素(報酬、リアルタイム、不確実性。ヒエラルキー、コミュニケーション)があるのだ。しかし、その資本主義も最近では限界を露呈し始めている。現実を決定づける要素となる、お金・感情・テクノロジーの3つのうち、お金に焦点を当てすぎているからだ。現に、資本主義経済の中では価値を見出されないNPO活動や慈善活動に対して、全く評価されないのはおかしいという声が上がっている。

そして、ポスト資本主義とされるのが、価値主義である。これは、お金にはならない感情などの価値をより重視していこうという考え方である。「return」がない価値でも、そこに意義や報酬を与えていくことで、それが重要なものとなって来る。

このような流れの中で大切になってくるのは、「自分の価値を上げること。」お金をもらえることが価値ではない、お金というのはただのツールである。感情を排して考えなくてはならない。そして、自分の価値を最大化させるのは、自分の好きなものを見つけ、それに熱中すること。そうすることで、自分の価値が上がっていく。今の環境が、自分の価値を上げてくれるかどうかということは常に自問自答する必要があるのだ。

また、「自分の価値を最大化できる仕組み・経済」を自分で選べるようになる。それが現実世界なのか、仮想現実なのかわからないがそれを選べるようになるから、無理して今の資本主義経済や世の中の仕組みに焦点を合わせなくても良い。自分がしたいことや、頑張れるものでどうやって勝っていくかを考えたほうが良い

後は、新しいテクノロジーによる経済やお金のシステムの変化。キーワードとしては分散化。今まで中央(国家、大企業など)が管理して運用していたシステムが、個人などの小さいセクターに移りつつある。そうなることで無駄を排除できたり、より個人個人に合わせたサービスを提供できたりするからだ。「自律分散」しているシステムは成功モデルになりうると言える、そういった意味でビットコインはそれに当たるだろう。

<思ったこと>

「既存の仕組みに慣れた人は、新しいものを受け入れることに拒否反応を示す」というのはまさにその通りだと思った。自分はまだこのタイミングでよかった。これからも、自分にそのようなバイアスがかかっていないかを注意しておきたい。

価値主義・評価経済はそうだな、と思った。「楽しさ」や「自己を高めていくこと」が評価されるようになってきたらいいなと思ったし、自分も、そのような考え方の社会の中でしっかりとバリューを発揮するために自分の考えを持たなきゃダメだなって思った。

お金はツール、感情を排すべき、もまさにそう。やっぱり、どうしてもお金に執着してしまうところはあるけれど、「そのお金が、自分にとってどれくらいの価値があるのか。」とか、「お金じゃないものの価値ってどれくらいなのか」っていうのは常に考える必要があるなって思った。後は逆に、お金に感情を持たないからこそ、自分の資産をうまく管理・運用していくことも重要だなと思った。そのお金を使って何するか、とか必要最低限のお金はどれで、娯楽はどれで、カットできる部分はどれで、っていうのは執着することとはまた別で、データとしてみるような感覚かな。

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