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自分の山を越えるために高尾山に登ってきた!〜電動車椅子ユーザーの高尾山報告〜

「電動車椅子ユーザーでも行けるって言ってたから登ろうよ!」

昨日は親友に激推しされて高尾山に行ってきました。

日々Try chanceの精神で活動する僕にとっても、今はちょうど転換期を迎えているなという実感があります。自分にとっても越えなければならない山はたくさんあるけれど、まぁいいか!

ひとまず目先の山を征服してやろう。そんな気持ちで挑みました。

実は高尾山に登ったのはこれが初めてではありません。まだ20代だった5年ほど前、確か2016年頃に5〜6人ほどのチームプレーで1度アタックしたことを覚えています。

しかし、自他ともに認める絶賛方向音痴の僕は、道中の景色をほとんど覚えていませんでした。こんなにお店あったけな、という感じ。登山開始前に腹ごしらえしたお蕎麦屋さんが凄く美味しかったです。

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今回はどうだったのか?

結論からお伝えしましょう。

普通型以上の電動車椅子だったら、確実に登れると思います。今回は男2人のペアで挑みましたが、登山に慣れている女性と一緒ならもしかすると女性ペアでも行けるかもしれません。

手動で自走することもできる簡易電動タイプの車椅子の場合は、引っ掛かった前輪を持ち上げるサポートなどが想定されるため、4人くらいいると安心ですね(※電動車椅子の場合、イメージとしては後輪が障害物を越える際に後ろから少し押してアシストするくらい)。


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こんな感じで比較的舗装された道もあれば、土や小石、枝にまみれたいわゆる山道ももちろんあります。

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こうして人間の祖先に敬意を払いながら、進むこと約1時間。

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途中のお店を眺めたり景色を眺めながら進んでも、ノンストップならばそのくらいの時間で山頂が見えてきます。

何より昨日は風も穏やかで暖かく、親友はもちろん電動の力に頼って登っている僕でもむしろ、暑いくらい!


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山頂からはこんな絶景が…!

晴天の時はこんなふうに富士山を眺めることもできるんですね。

今回は中腹までロープーウェイを使いましたが、電動車椅子でも直進で乗ることができました(乗り場までエレベーター、乗降時には簡易スロープ有)。横向きに進むので少し身体は傾きます。また、中で旋回はできないので帰り(下りを利用する時)には降車口に合わせてバックで乗り込むことをオススメします。もちろん、障がい者割引もありました。

もう1つ、忘れてはならないポイントは”女坂”を使うこと。

高尾山のルートには男坂と女坂がありますが、車椅子ユーザーの皆さんは男性でもプライドを捨てて女坂を使うようにしましょう(笑)

「男坂には随所に階段が出現する」と出店の方が教えてくれましたので、どうぞご注意を!

おまけ

高尾山はおそらく車椅子ユーザーに日本一優しい山だったけれど、中央線の高尾駅から京王線の高尾山口駅に向かう際(乗り換え)にエレベーターがなく、車椅子対応エスカレーターと数段の階段を制覇するためのリフト(エスカル?)を使用したため、特に行きはかなりの時間を要しました。

小学校高学年の3年間、全然馴染めなかった交流学習に行く時にはいつも、ステアエイドと呼ばれる同様のリフトに乗って1階〜4階まで10分以上かけて上がってた。

後ろ向きで上がって前向きで降りるからメチャ怖ぇ〜の(笑)

憂鬱な気分も含めて、まさに恐怖の10分。

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(思い出した記憶も含めて)ここが1番の難所だったとさ!


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