目的のあるお願いで、優しさを痛感した話
先日、こんな見出しとともにこんな写真を添えて、知り合いとの対話の場=Facebookにこんな投稿をした。
皆さんに相談…分かる人教えて下さい!
小学校などに講演に行く際、手動車椅子を持参したいと考えています。その方が子どもたちに押してもらったり実際に漕いでいる所を見せられたりして、ポジティブなサプライズになり得るからです。
単発で(病院にあるような車椅子ではなく)カッコいい車椅子を借りれる所を知っている方はいませんか?
現在電動車椅子ユーザーの僕は、もう公費で手動車椅子の作り替えができず、今手元にある手動タイプは、15年前以上前の物のためボロボロで、全く身体に合っていないのです。
こんな追伸を添えて。
すると1日足らずでたくさんの情報をいただいた。その優しさに安心したのかおととい、僕の愛車はパンクした。
歴戦に終止符を打ったのだ。
まさかの助け船
皆さんからの情報量にパンクすることはなかったけれど、タイヤのパンクに速攻で助け舟を出して下さったのは、まさかのお方だった。
東京2020パラリンピック バドミントン日本代表の小倉理恵選手。
この3月まで月に1度地元所沢でリハビリスポーツ事業をご一緒していた縁もあり、一個人の若輩者のSNSに真っ先に反応して下さった。
「家で眠っていたものなのでぜひ使ってください!」と。
自分のことではないのに他人事ではなく、自分事として想像してくれる。
僕の投稿に触れてもちろんコメントを下さった方も、おそらくそんなプロセスを辿って下さったんだと思う。目に見えるあなたとも目に見えないあなたとも、こうしてこの場所で関係性を紡ぎ続けられることを本当に嬉しく思う。
ふとしたパンクによって、どうやら家の中でもフル活用することになりそうなアスリートの魂が宿った車椅子。少し練習して11月18日、パワーアップして子どもたちの前に座りたいと思う。
立てないから目線を合わせて。
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