どちらの道に進むか

 人間には主役と脇役があると思う。
 野球で例えるなら、生まれながらにして恵まれたポテンシャルを持っていて、プロでも4番バッターを目指せるタイプの人と、学生時代までは中心選手だったけれど、プロではどう頑張ってもクリーンを目指すことは難しいタイプの人。

 僕は学生時代、どちらかと言えば前者だった。スポットライトが当たる場所にいることを目指し、常にプレッシャーをかけることで自分を高めようとしてきた。
 しかし社会人になり、うつ病を経験したことで考え方が変わった。

「自分はつなぎ役を目指そう…!」

 どうすればチームがうまく機能するか、自分の役割は何か。
 組織が同じ方向を向き、メンバー個々の力が最大限発揮された上で目的を達成していく。
そういう雰囲気を創り出せた時に大きな喜びを感じるようになっていた。
 そんな役割を全うする中で気付いたのは、自分は中間管理職(調整役)だということ。
 先頭に立って指示を出し、皆を引っ張っていくというよりも、皆の中に入ってリーダーの指示を浸透させる役割が、自分に合っていると思った。

 野球で言えばつなぎ役、バントで自己犠牲も厭わない2番バッタータイプ。
 自分がやった仕事が誰かの役に立ったとしたら、これ以上嬉しいことはないよね。
 これからもみんなのつなぎ役として、チームの和を創っていきたい。

 もしもチームに求められたらクリーンアップの代打として出場できるくらい、人一倍の努力は続けながら・・・(笑)

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