日記・戦争の始まりにタイムラインが蠢く

 Twitterのタイムラインがあっという間に戦争の様相を呈した。

 なにかが起きた時のTwitterのタイムラインはまるで自然のようで、暗雲立ち込める空のように、動物が群れをなして逃げるように、荒れる海のように、不穏な空気が立ち込めている。

 遠くの戦争のように思えない。煙が見えないだけでどこかで街が燃えている。

 やがて火の手がこちらにまで回ってきそうだった。それくらいTwitterのタイムラインは緊迫していて不安になった。

 生きている場所が違うだけなのだと思わされる。ここで生まれたからいまはその火から逃れられているが、ウクライナに生まれていたらこんな呑気な日記も書いていられなかっただろう。

 戦争が始まったらしい。戦争という言葉はずっと昔から知っているのに言葉に実感がないのは有り難いことでもあるが恐ろしい。

 どちらかが勝つまで戦争は本当に終わらないんだろうか。


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