日記

ノウゼンカズラが咲いている。特徴的な色をしているから車を走らせている途中に視界に入るだけで分かる。知らない人の家の塀からノウゼンカズラが溢れていた。ここ最近、仕事が忙しい。残業が長いほうではなく、残業しないための忙しさであり、気兼ねなく残業できるほうが実は楽な忙しさだったのではないかとさえ思う。手持ちの仕事に取りかかれず明日に持ち越す。今週末から7月だと気づく。本を読もうと開くが今日は頭に入って来ず。詩集の週末のアルペジオから6月の詩をひとつだけ読む。雨の景色が浮かんで、言葉が頭に入ってこないときの焦りが和らぐ。自分がなぜ本を読めているのか分からないから、いつ本が読めなくなるのかとたまに思う。本が読めないこと自体は苦しくはないが、本が読めないと焦ることは苦しい。本が読めない焦りを和らげる詩集や歌集にときどき助けられる。韻文の心地よさ。

もしよろしければサポートお願いいたします。