日記

久しぶりにみぞおちに物が入った。偶然当たって、いや、当たって、というよりはもっと強く、軽くどつかれたくらいには入って、みぞおちってこんなに急所だったんだと思い出す。子どもの頃、クイックルワイパーで廊下を掃除をしていたら段差にクイックルワイパーの床を拭く部分が引っかかって、突っ張り棒のようになり柄の先端がみぞおちに刺さった。それは春だった気がする。みぞおちに何かが入るとそれは春を思い出させる。みぞおちは僕にとって春の季語で、呼吸が止まりそうになるのが春だった。

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