日記・現実は酷暑の中に希望を見せる

 今日は雨上がりの湿気と雲の隙間を縫って差し込んでくる日差しに夏を感じた。あと1ヶ月もするとここからさらにうだる暑さへと跳躍する真夏を思うと身構えてしまう。

 最近の暑さは特に殺人的だと思う。昔、部活動で走り込んでいた頃は暑さこそあったが身の危険を感じる程ではなかった気がする。

 ここ数年になって行き始めたROCK IN JAPAN FESTITAL、通称ロッキンは例年8月に野外で行われるが、朝の8時開場から最後のアーティストのライブが終了する夜8時まで、基本的には屋外で行動することになる。

 ステージ近くは日陰がないのでライブ中は基本的に直射日光を浴びることになる。ソーシャルディスタンスが必須ではなかった頃は周囲の人との距離はゼロになる為、文字通りの意味で相当な熱気である。

 今年のロッキンはソーシャルディスタンスが取られるのでその点はクリアできているが、直射日光と屋外の高温の状態は変わらないし、マスクは常に着用が必須なので、熱中症のリスクは例年とあまり変わらなさそうだ。

 例年のロッキンでもライブ中やその前後で熱中症らしい症状で倒れている人はよく見かけるので、僕も他人事と思わず熱中症対策は心がけているが、やはり体には相当な負担がかかっているようで3日間連続でロッキンに行った後は3日間寝込んだ記憶がある。

 今年のロッキンは1ステージだが、全部のアーティストを見るのはそれ相応の訓練を積んでいる人ならともかく、そうでなければ恐らく厳しい。ほんのり小雨が降るか降らないかぐらいの、風のある曇りみたいな、夏らしくない天候であれば乗り切れそうだが、そんな日はめったにない。

 しかしその過酷さを補っても余りあるほど、今年のロッキンが楽しみだ。去年は中止になった為2年振りの開催に加え2日目のトリのYOASOBIの初有観客ライブと、1か月後の開催が待ち切れない。

 やっぱり僕はライブに限らずそういったイベントによって生きられているんだと強く思う。そしてそこで得た感動をまた日常に持ち帰って、つらい時はお守りのように記憶の中から取り出すのだ。ここだけが現実ではない。そう思える。

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