日記・今日は嫌なことがあった

 人間は生まれたいと思う前に生まれているのだと思う。これは単に「生まれたい」と思う為の器官が命を形作る前には存在しないからだと僕は思っている。

 生まれてきちゃったものは仕方がないと思って生きている。やっぱりやめときます、命返しますので元に戻してください、とはならない。

 というか誰に返すのか。僕は一応命があることになっているけれど、命という物体が存在する訳ではなく命をイメージさせる状態によって命を見せているに過ぎない。

 だから実際は命はないし、もし命そのものを取り出して見せられるとしたらそれが命なのであって、そうではないからやはり命とはその気配を感じるものらしい。

 命は尊くて然りと決まっているらしいが、それは一部の人が持つ信念であって人間全員には当てはまらない。人間の命をクズのように扱う人間は当然いるし、表向きはそう言葉にしても実際の行動には当てはまらない人もいる。命は気配を感じるものなので、命を感じられない人には尊い命などどこにも存在しない。

 だから僕たちはそろそろ「命を大切にしよう」とかいうざっくりとした指針の先に行かなくてはいけない。命の分からない人にも命を分からせなくてはいけない。そう思う。

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