日記・「祈り」とは

 分かっているようなフリをしている言葉に「祈り」がある。

 「これは祈りだ」とか「祈りのようなもの」とか、そんな言い回しを見たり聞いたり試し撃ちに使ってみたこともあるけれど、いまいち体感的に分からない。

 文章のシメの言葉としてはパワーがあって、なんでもかんでも祈りということにして文章を締めたくなるが、祈る習慣がないからなのかよく分かっていない。

 不勉強を晒すことになっているが、逆にみんなはどんなつもりで読んでいるんだろうと思ったのだ。

 僕があまり利他的でないから祈りが分からないんだろうか。祈るという意味を示す動作はイメージがつくが、これが「祈り」となるとはっきりしない。

 祈ってみれば分かるのかも知れない。ただこれも不思議なもので、頭の前で手を組むような動作こそできるが、自分の中身でなにを湧かせればいいか実はよく分かっていない。しかしこれも祈りのようなものである。


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