日記・久しぶり

街のいたるところで「お久しぶりです」という声を聞いた。

時期的にそういう頃なのかもしれない。いろんな理由こそあれ、久しぶりに会う人。あのあと彼らはどんなやり取りをするんだろうか。

最近会ってなかったけれど会いたい人、特別会う理由もなくなりゆきで会うことになってしまった人、全然会いたくない人、久しぶりに会う人というのは必ずしも待ち望んで再会するわけでもない。

会っていなかったのは会いたくなかったから。まぁそういう人はいると思う。でもそれだけじゃなくて、なんかタイミングがつかめなくて会えなかった人もいる。

なんでこんなにも会いたいという理由で人と会えないのか分からないときがある。会うこと自体に特別な意味を感じすぎているのか。

仕事で日々選ぶことのできない人間関係の中にいて、どういうわけかその人たちと平日は会い続ける。会いたくて会ってるか、といえばそうではない。

そこに特別な意味はない。同じ職場、というだけで毎日会う。当たり前のようだけれど、結構酷な状況だなと思う。

何回か職場の異動を経験して、久しぶりに会う他部署の人とはなんとなく会いたかった気がする。その人がいい人だった気がする。久しぶりに会うといい印象だけ現れる。

久しぶりに会ってみるとちょっとよさげに見えるのは悪魔的な魔法だと思う。1時間も会っていればすぐに解ける魔法だと分かっているとして。


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