日記・誕生日に絵本を贈った

友だちの子どもが誕生日なので絵本を贈った。

友だちの子どもが生まれた時から贈っていて、3冊目、2歳になるその子は初めて会った時よりもかなり大きくなっていて、どんどん大人の人間に近づいていっているのを感じた。

身の周りに大人の人間しかいないので、人間といえば大人の大きさと形をしていて、言葉を喋り理解すると思っているが、人間は初めからそうではなく、徐々に発達していっていまの姿かたちがあるのだと改めて思う。

友だちに子どもを抱っこするか聞かれて、子どもは女の子で、まだ抱っこできる大きさではあるけれども、小さな子どもとはいえ女の子なのでなんとなく抱っこするのは憚れられた。小さい子どもに大人と同じような感覚を覚えるのはおかしい気もするが、あと10年も経てば女の子として成長していくのだと思うと、そういう未来のまだ見ぬ姿を思って気軽に手を触れるのはやめておこうと思った。

そしてシンプルに子どもの抱え方を知らない。10kgを超える子どもを世間の親は簡単に抱いているように見えるが、服に取っ手があるでもなし、持ち手があるでもなし、そのまま抱いている親の抱っこの技術はやっぱりあると思う。

その子にとって「毎年誕生日に本をくれる謎の人間」になりたいと思う。なんか毎年くれるけど何者なんだと、日常の謎になればいいなと思う。



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