日記・電話にでんわ。

 面倒な見積もりが溜まっていたので今日こそ消化しようと躍起になっていると周りはもう早く帰る雰囲気で早々に帰っていくので、焦り、見積もりを終わらせ、会社を出たところで社用の携帯電話が鳴っていたらしい。

 気づかないまま15分は経っていたので今更折り返すのも無粋、かえって必要のない電話になってしまうので(そもそも業務時間外なので)、電話は月曜日に折り返すと決める。しかしなぜか後味が悪い。

 どんな内容の電話だったのだろう。急用か、別に月曜日でもいいことか。いずれにせよ、出なかった電話の内容をいま知る由もない。

 つくづく電話というのは相手主体の連絡手段だと思う。かけてきた側はなにを伝えるかあらかじめ頭に思い浮かべて(しかし電話をかけてから内容を考え出す人もいるので必ずしもそうではないが)話すので、かかってきた側は相手がなんの用件で電話をかけてきたのか分からない(が、文脈によっては分かることもある)。

 最初に「この話のこのことです」と言ってくれればいいが、あとからあとから真意を奥へ奥へと押し込むような話し方をされるとすごく疲れる。あーでこーで、これがこうなんだけど、それがあれで、こういうわけなんだけどこれって分かる? いや分からない、と言いたい。

 そういうこともあって仕事の電話は嫌いだ。電話で長く話さなければ伝わらないことはメールにするか会うかして伝えてほしい。

 ただ、電話のいいところは電話に出ていなければこちらにひとつも情報が伝わってこないという点だ。もしかしたら週末に「来週もよろしくね〜」と言いたかっただけなのかも知れない。きっとそんなつまらない電話だったと決めつけて、少しは穏やかな休日を過ごそうと思う。


もしよろしければサポートお願いいたします。