日記

タイトルにただ「日記」と入れることに慣れてきた。慣れてきたし、そのほうがフラットに書ける。今日はこういうことが書きたいと思うよりも先に言葉が出てくるようになる。嘘っ気のない言葉。そんな気がする。日々なにかを言葉にするとき、どれくらいの言葉にするか、ということを考える。このことはとても輝いていたら輝いている言葉で書きたいとか、これは感じたものよりも少し大きく、これは小さく。言葉で書きたいこととそれ自体はたぶんずっとイコールにならない。だからそれは誇張とか謙遜とかじゃなくて、この音はインパクトを出したいから強い音で、ここは音を抑えたいから小さく、みたいな、どこか演出に近いような感覚がある。それが誇張とか謙遜っていうならそうなのかもしれないけれど、子どもが「こんなに大きな魚がね」と言うときに広げる腕、みたいなものだと思う。いままで思い描いていた魚よりもずっとずっと大きい魚を見た、と表現するときの、自分の限界まで広げる腕。だから僕も純粋に自分が使える言葉の限界まで使って、それを書きたいと思っちゃうんだろうなぁ、と思う。

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