日記

金曜日に曜日が一日ずれてしまったから月曜日祝日の気分で過ごす。ふしぎ。1日人生が伸びたみたい。今日は東京でぶらぶら、街を歩いてじっくり見るのって意外としてなかったな、でっかい美術館ずっと見て回ってるみたいな気分だった。一緒に歩いてくれた人がいて、なんかそれもよくて、たぶんひとりだったら立ち止まれないところで立ち止まれたのがよかった気がする。立ち止まってもらう、という感覚がおもしろくて、自分の中身がどんどん変わってるんだなぁと思う。見た目がなぜか大学生の頃からあんまり変わっていないらしいのだけれど、でも自分でも思うくらい中身はどんどん変わっている。変わらないね、と最近言われたことを少し根に持っている。見た目が変わらない、というのは、悪い気がしないし、そういう意味で言ってくれたのだと思う。うれしい。なんかでも、変わんないのかーそうかー、けっこう、それなりに、かなり、いろいろやってきた日々だったけど、見た目はずっと立ち止まってたみたいなのかなぁ、など、思う。見た目で僕の中身が見えないのは、ちょっと安心もする。僕がなにして生きてる人か、誰にもはっきりと見えてはいないから。朝聴いた若松英輔さんの愛についての話を覚えていたせいか、うっかり自分でもうまくまとまってない愛の話をしてしまう。困惑させてしまった気がする。愛って、人って、そこにいない人にも愛を向けられる、という話を聴いて、そうありたいなーと思った。その人が好きでも好きじゃなくても愛せる。恋の果てにある愛、とかではなく、言ったら全然他人で、なんの根拠もないけど、この人用の愛し方、みたいなかたちで、愛したい。ま、そんなの他人からしたらちょっと気味悪い可能性もあるので、距離をほどよく置いて愛せたらいいなと思う。この人、自分のこと好きなのか?みたいな、変な勘繰りをさせないように。でもなんかこの人いい距離で接してくれるよなー、みたいな人。それって気まぐれに餌付けして楽しんでるだけなのかな。分からない。気軽に愛したい人を愛したいと思う。へんな欲望。ちょうどいい人になりたい、のかも。僕も、愛する人は選びたい(自分勝手だ)から、会う人全員愛すなんてできないが、自分なりに、この人がいなくなってしまったらやだな、という人を、ちょうどいい愛し方で愛したい。

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