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十九通目 #宛先のない手紙

お元気ですか?Facebook上では時々アクティブに活動している様子をお見かけしているので、お変わりなく過ごしていることと思います。

あなたとお会いしたのは一度きりで、しかもたった数時間しか一緒にいなかったにも関わらずこうしてお手紙を書いているのは、それだけこの出会いが自分にとって大きな意味を持っていたからでしょう。

大都市から地方に移住し、観光案内所で働いていたあなた。ふと観光案内所に立ち寄ったとき、なにやら近々行われるイベントのことで揉めていた様子でした。

どうしても気になる内容だったのでつい話しかけてしまいました。聞いてみると、新しい企画を始めたいのに、周りの人の賛同がなかなか得られない様子。より良くするために頑張っているのに、頭の固い人たちは重い腰をあげないようでした。

自分自身も自衛隊時代に同じような経験を何度も味わったので、懐かしくなると同時に、どこに行っても同じようなことが行われているのだなと、半ばやるせない気持ちになりました。

それと同時に、こんな田舎の小さな町にも、地域を良くしようと頑張っている素敵な人がいるのだと、頼もしくなりました。自分が本当に良いと思ってやることなら、途中で諦めずに自分の信念を貫いてほしいと思います。

そのような事情をよそから来た旅人に話してくれて、大した力にはなれませんでしたが、もっとゆっくりお話したかったっと言ってもらえて、とても嬉しかったです。

その後も色々と応援してくださってありがとうございます。私も話したいことや聞きたいことがあるので、また絶対に会いに行きます。それまでお元気で。

サポートいただいたお金は今後の創作活動に使わせていただきます。ありがとうございます!!