小説同人誌の魅力を引き立てるおすすめ装丁4選
こんにちは!緑陽社です。
小説/エッセイなど主に文字から構成される作品の装丁についてご相談を受けることが多くなりました。
そこで、いわゆる“文字もの”作品に華を添える装丁を4つご紹介したいと思います。
1.「遊び紙」を使いこなす!
遊び紙は、緑陽社の加工オプションランキングで常に上位にランクインしている大人気オプションです。
冊子の巻頭や巻末に印刷のない特殊紙を挟みこむことで、書き手は作品の雰囲気を伝えたりイメージカラーを印象づけることができます。また読み手は特殊紙の風合いそのものを楽しめます。
本文の巻頭にイラストが入る場合は“チラ見せ”するために透け感のある素材を使えるといいですね。
たとえば「クラシコトレーシング」は、シンプルでイラストの魅力を引き出します。
「クラシコトレーシング星くずし」は、テクスチャーが入っていることで本文1ページ目のイラストに奥ゆかしさをプラスできます。
推しのカップリングのイメージカラーが2色あるならば巻頭に1色目の遊び紙を、巻末に2色目の遊び紙を挟みこむとそれだけで、推しを尊ぶ気持ちを書き手と読み手とで分かち合えるかもしれません。
緑陽社のサイトに掲載していない紙を遊び紙に使いたい方もご安心ください。用紙のお取り寄せも可能です!
たとえば、第3回本フェチ大賞受賞作品は「クロマティコ マンゴ」というオレンジ色のトレーシングペーパーをセレクトしています。オレンジ色のテーマカラーにマッチしているのが特徴的です。
第3回 本フェチ大賞 大賞「金の泪 銀の涙」| 同人誌印刷の緑陽社
紙メーカーに在庫が無いこともあるので、まずは「カスタムコース」からご相談くださいね。
内容によっては、「自動見積&予約システム」を使えますというご案内ができるかもしれません。
2.「遊び紙」だけでは満足できない方に「扉印刷」
「巻頭の目次は色刷にしたい」
「巻頭の1枚目は別の紙にしたい」
そんな方におすすめなのが「扉印刷」です!
原稿は本文と同じ要領で作れるため準備が比較的、簡単にできます。
〆切こそ本文より早まりますが、巻頭のページは先に完成していることもあるのでそこは意外と気にならない方も多いかもしれません。
例えば、巻頭に「親愛なる○○へ」とシンプルなテキストを入れて
トレーシングペーパーに金刷りしてみるのはいかがでしょうか。
遊び紙との併用もできますのでぜひその組み合わせで、読み手をグイグイと
作品本編に引き込んでくださいね。
また「季節の遊び紙」用紙にも特注で文字を印刷して扉にすることができます。もし扉にしてみたい遊び紙がありましたら、「カスタムコース」からお声掛けください♪
3.「見返し」で高級感アップ!
「上製本/ハードカバー」の必須アイテム「見返し」です!
「上製本/ハードカバー」に使われるためか、「見返し」がある、ただそれだけで高級感が増したように感じるのは筆者だけでしょうか。
「上製本/ハードカバー」の「見返し」は本文と表紙をつなぐ補強の役目を果たすため厚みなどに制約があります。並製本/ソフトカバーではその役目が必要なくなっている分、自由度が高くなっています。
表紙・本文の〆切は早まりますが「見返し」に使う紙を決めた後、完成した作品を思い浮かべながら作業をすると、もしかすると筆がはかどる…かもしれません。
常時オプションの「色上質紙」も人気ですが、別の紙のお取り寄せも可能です。
たとえば、こちらの作品は見返しに「羊皮紙あい」を使い、豪華さを際立たせています。
第7回 本フェチ大賞 特別賞 Synthesis| 同人誌印刷の緑陽社
こちらの作品は見返しに「NTラシャ」を使い、作品の統一感を出しています。印刷も行っているので、特別感が出ています。
第9回本フェチ大賞 大賞「二萬五千頁の王国」 | 同人誌印刷の緑陽社
4.「帯」をかけておしゃれな作りに♪
「帯」はカバーの上から巻く紙で、通常カバーより高さを大幅に切り詰めてあります。
常時オプションでご案内している「帯」はコート系の「ハイマッキンレーアート135kg」で、カバーとセットにするとまるで本屋さんに並んでいるような装丁になりますよ。
また、帯を特殊紙で作るとカバーとの質感のコントラストを楽しむこともできます。おしゃれな作りになりますよ!
たとえば、こちらの作品は白いカバーにえんじ色の「タントD-52」×スミ刷の帯がとても印象的です。
また、こちらの作品は「タント P-67」(あさぎ色)×スミ刷の帯ですがやはり白いカバーに映えて印象的です。
第6回 本フェチ大賞 アイディア賞 again| 同人誌印刷の緑陽社
いずれも「パチカ」という白い紙にホットスタンプ(加熱空押し)・スミ刷をしたシンプルなカバーとセットにされることで作品の印象が強くなっています。
■いかがでしょうか■
膨大な作品の文字情報を包み込み魅力を余すところなく引き出してくれる、
そんな装丁に出会えたら奇跡かもしれません。
この記事を読んでくださった方のもとに奇跡がたくさん訪れますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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