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【ラジオDJへの道】第35歩:エピソードトーク&曲紹介Vol.26「亡き友の話」「Pride of Lions(東京スカパラダイスオーケストラ)」

第26回、更新です!

というわけで今回は「亡き友の話」ということでしんみり回ですね。というのもここ五年くらいで最もプライベートを共に過ごした一人である友人が、先日亡くなったんですよ。4月から入院していて、その事自体このラジオでも触れたことがあったんですが、頑張って頑張って、天国に旅立ったということですね。

彼との思い出をかいつまんで話しつつ、そんな彼を送り出す追悼イベントのラストで流すムービーの選曲を任されたというお話です。

彼とは不思議な縁で繋がっていて、同じ会社(厳密にはグループ会社)にもかかわらず仕事上では冗談抜きで一度もまともに絡んでないんですけど、プライベートではウマが合ったのと趣味が合ったのもあって、1つ歳上の僕を慕ってくれたというか仲良くしてくれて。ほんと彼から珍しく仕事絡みの連絡を貰うときとかは、「業務外で失礼します」という定型句をもじって「業務外ではなくて失礼します」っていつもギャグを言いながら連絡をくれたんですよね。どんだけ業務で絡まないんだよっていう笑い話です。

仲良くなった元々のきっかけは、彼がビール好きで、かつ自宅でビールを作っていたから。それで「だったらみんなで作ろう」と、僕も含めて経験者数名で集まって発足したのがビールサークルだったんですね。そこから毎年1~2回はみんなでビールを作ってました。最後に作ったのは去年の秋。コロナの第一波~第二波でほとんど会えなくなっていた中で、落ち着いたタイミングで作れたのが、今となっては良かったなと。

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そんな彼を僕は色々連れ回しまして。初めての落語に連れて行ったらはまってくれたんで、その後は色んな名人たちの落語会に行きました。人間国宝の柳家小三治師匠、笑点でお馴染みの三遊亭圓楽師匠に林家木久扇師匠に三遊亭小遊三師匠に春風亭昇太師匠、あとは桂米助さんや笑福亭鶴瓶さんのような上方落語に、立川志の輔さんなどなど。新宿や浅草といった定席寄席だけじゃなくて、関東近郊の市民ホールにもよく出かけました。入間市や相模原市のようなあまり行かない土地だったり、葛飾や大井町、川崎とかも行ったなあ。

そしてなんといっても思い出すのが、彼の初めての生ライブとなった数年前の武道館のライブイベント。音楽が大好きにもかかわらず生ライブを見たことが無かった彼を連れて行ったら、トリだったスカパラでちょっと引いちゃうくらいはしゃいでて、「もう最高っすね!」なんて満面の笑顔を浮かべていたのが昨日のことのように思い出します。今までは笑い話だったけれど、今後はしんみりな思い出になるなあ。

ということで、今回彼をみんなで明るく送り出すために選んだ曲、というのがスカパラでも大人気のこちら。

ゲストボーカルにはKEMURIの伊藤ふみおさんを迎えた曲なんですけど、明るくてノリノリだけれどちょっぴり切なくて。歌詞の意味も人生を前向きに肯定するようなもの。そして彼と一緒に行ったライブでもアンコールのラストの曲だったんですよね。だから選曲するとなった時にはこの曲しかないなって思ってたわけなんですけど、改めてMVを見てみると、ふみおさんの仕草や踊りが彼そっくりでシンクロしちゃって。MVを見ながらお昼を食べてた松屋で思わず涙ぐんでしまったり。
それもあって、もう個人的には全ての要素を満たした納得のいく選曲となりました。そういう意味では、これまでの僕の選曲歴の中でも最上位の遣り甲斐と思い入れになるんじゃないかなと。

そしてその選曲を使った追悼ムービーはいま別の人が作ってくれてるんですが、週明けにこれが全社員の前で流れて、この曲で皆で送り出せるというのが楽しみでもあり、嬉しくも思うなと。彼と共に過ごした何年間かの思い出のラストに、この曲が刻まれるんだと思います。そして僕も大好きなこの曲が、僕のこの先の人生にとってもかけがえのない曲になるんだなと。

それにしても、コロナ禍もあって入院中にお見舞いも出来ず、そしてお通夜や葬式にも参列できずに居たのが、本当に悲しかったし、改めてコロナが社会的に与えている影響を考えさせられました。

コロナの少しでも早い終息を願いつつ、そしてもちろん彼の冥福を祈りつつ、昨年彼と一緒に作ったビールを飲んでます。献杯。

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