人生最大の賭け


就活をするときに考えたのは、関東に居続けるのか、地元に帰るかだった。

当時の私は、神奈川のとある大学に通っていた。
今の15歳離れた同居人ともこの頃から同居人だった。(正確に言うと、私は彼の家に居候をしていた)

迷っていた理由は、地元に帰ったほうが就職できる確率が高いのが分かりきっていたからだった。
自分に特別できるものは思い浮かばないし、そんな自分が関東で就活したら埋もれるんじゃないかと本気で悩んでいたからである。
しかし、地元に帰ったとして実家との折り合いはさほど良くないし、神奈川に住んでみて人の多さに自分が埋もれていく感じも好きだった。

結局どうしたかというと、とりあえず夏まで関東での就活を頑張ることにした。
駄目なら「関東にはもう縁がないんだ」と割り切って地元に帰ろう、そういう気持ちで就活をすることにした。
何もない、新卒しか取り柄のないうちに自分の中で難しいと思うものにチャレンジしたほうが、何年か後に振り返って一番後悔しないんじゃないかと考えたからである。
多分、人生最大の賭けに出たような気がする。


結果、私は夏までに仕事が決まり、今もその仕事を続けている。
地元にもし帰りたくなったら転職するかもしれない。
でも、とりあえず今後悔しない選択はできたような気がしている。

#この仕事を選んだわけ

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