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オレ、バディもの、スキ。

2020年のドラマ「MIU404」を、当時ぶりに全話しっかりと見ました。
面白いドラマっていう印象は持ってたけど、おそらく自分の考え方が変化した分、目のつけどころやメッセージの受け取り方が当時と違うんだろうな。見ていてすごく楽しいし気づく点が多かったです。


まず、今回見直してみて私はバディものを好きになってしまった。バディものを好きな自分がいたことに気づいたというか。
放送当時の私には無かった視点、刑事2人組の良さ。



いや~、少年ジャンプ原作かと思うほどキャラが立ってて好き。志摩めっちゃ好き。スタッフの皆さんは男性二人組ドラマのプロでやってらっしゃるのか?と思うほど、志摩と伊吹の掛け合いは良い。オタクたちが潤うと思う。


そもそも二人の服の着こなしが好きだし(しかも刑事モノにありがちなスーツじゃない!!大正解!!!赤坂の方角にお辞儀!!!)、私の乏しいドラマ視聴歴では知らなかった星野源と綾野剛がいて、人物の描き方が丁寧で主演二人のことをうっかり好きになってしまう。


特におすすめなのが志摩の腕まくりである(演技じゃないんかい)。源さんは冷静でリアリストでツッコミ担当のイケオジにもなれてしまうんですね。源さん演じる志摩さんの喋り方、仕草、服の着こなしに時たま見える人間味、めっちゃ沼だからみんな見て。



綾野剛の伊吹は少年の心を捨てずに生きてきたおじさんなんだけど、ギリ現実にもいそうな、いてほしいと願ってしまいそうな刑事ですね。普通あんなふらふらした大人がいたらダメだろうけど、この人ならふらふらしてても良いかもって思う。あと、シンプルにチャラい綾野剛が素晴らしいです。


何話だったか、二人が警棒をシュバッッッ!!と取り出して犯人とたたかうシーンがあるんだよな。
急にヒーローみたいに立ち向かっていくもんだからこちらは大興奮。まるで皆が憧れる刑事じゃないか(刑事ですよ)………!!!しかもジャージ羽織ってるし………。軽やかに、淡々とこなすように悪を懲らしめるのは格好が良すぎる……。
普段じゃれ合ってる志摩と伊吹が、まるでプリキュアのようにお互いを信じた瞬間。それを見ている我々は高揚感でテレビを割ることさえもできるだろう。真正面からかっこいいのキタ―――!!!ってなる。
この場面を演出した人は絶対オタクだと思う。撮り方少年漫画だったもん。

あとさー、二人がちゃんと「刑事でいること」を受け入れて周りをちゃんと導いてくれるのが好きなんだよなぁぁぁぁ。家出少女に説教をして突き放すんじゃなくて、その子たちがどういう状況でどうなる危険があるのかを伝える姿。あの子たちは二人に出会えて本当に良かったよ(´;ω;`) 


超~~腹が立つ容疑者クズミでさえもブレずに「逮捕」という形でピリオド(人生が終わったわけじゃないからコンマ?)を打つ。こんなにも、相手が人生を無駄にしないように考えてくれる人たちがいるかね。いてほしいよね。私はこういう、バカでも分かるような、人間としてのかっこよさが大好きなんだと思う。

志摩と伊吹の話ばかりしてしまった。MIU404にはこの二人の他にも素敵なキャラがわんさかいるのだ。桔梗隊長とハムちゃん(と、ゆたか)は、もう絶対一生一緒にいてくれや。陣馬さんと九ちゃんもうどん食っててくれ。

当時見てた時はドラマのスピード感に追いつくのが精一杯で、キャラクターが語る人生の重みとか、社会の無味乾燥さとか、悔やんでもどうにもならないこととか、そういうものが染みた言葉たちにも気づけてなかったな~
5年たった今見ても古びてない、何度見ても、何かしらを考えさせられる。まあ当時描かれた社会問題が解決されてないってことでもあるから、良いのかは微妙だけど。


この世界観でまた違う人たちを主人公にした映画をやるらしいですね。アンナチュラルも見ていた(&今見返している)ので見に行こうかなと思っている。MIU404のメンバーも大好きだけど、あっちも良いんだよな~

偶然これを読んで興味を持った方は今すぐアマゾンプライムに駆け込みなさい。私は回し者ではないが宣教師ではある。ちょこっとネタバレしたけど、そんなの気にならないくらい面白いから。


じゃあ私は、「ずんとムーミン」という癒し効果抜群バディを拝みにアンナチュラルの見直しに行ってきます。
読んでくれてありがとうございました~