母のつるし雛①ことの始まり
私の母は手芸が好き
私たちが小さいときはそんな暇なかったけれど、中学生になり、高校生になり、介護をしていた曽祖母が亡くなり、自分の時間が増えてきてから作り物をするようになりました
冬の農作業の少ない時に、こたつの周りに着物を解いた生地を広げて、手芸本のコピーを見ながら作っていた姿が、私にとっての冬の風物詩
そんな母が作ったつるし雛が、廃棄の危険に!!
実家は天井が高い家なので、身長140cmの母には飾るのが大変だし、終活も含めて手放そう(要は捨ててしまおう)かと
いや
いやいやいやいや
確かに、確かに飾るのは大変だ
私の家も女児はいないし、猫がいるから飾れない
でも、捨てるのはやめよう
むしろ、やめてくれ
私の思い出や母の手から作り出されたものを捨てるのは忍びない
どこかで欲しいと言ってくれる人がいるはずだから…!
と、私のつるし雛の引き取り手探しが始まったのでした
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