寝台特急でのヒーロー。ありがとうインド。
2019年、ニューヨークに渡米する前に行っておきたいところがあった。
それが、アウシュビッツとインド。
何故インドなのか?
私が以前出演した舞台でインドを3ヶ月旅をし、帰国後に自分の家をゲストハウスとして経営するという役を演じた。
http://www2.odn.ne.jp/~aah16680/archive-2017.html
その役を演じた時に、リサーチする為にインドに行けなかった苦い思い出がある。
なので、ニューヨークに行く前にインドに行っておこうと思った。
これは2019年11月の旅記録である。
バラナシからバンガロールまでは寝台列車で二日間かかった。
私は3Aクラスのスリーパー。
指定席でエアコン付きの寝台。
インドの電車は日本みたいにアナウンスがされないので、いつ来るのか神経を張り巡らせる必要がある。
この電車かなぁ〜、3Aってどこ?!
色んな人に聞きまくり、あっちだこっちだと言われて右往左往走り回っていたら電車が動き出してしまった。
インド人のみんなが窓から「とりあえず乗れ〜!!」的な言葉とリアクション。
私はとりあえず乗り込む。
すると物凄く車内は混み合い、蒸し暑い。混み具合が、日本と比べ物にならない。
それは場所を問わずトイレのドアの近くにも床にも座ったり寝たりしている。
足の踏み場もないくらいの場所に、20キロ強の荷物を前と後ろに抱えている私。
英語ができる人が少なくて、私のチケットを見ては色んなインド語が飛び交う。
私は体調が悪くてI'm sick now so I wanna sleep.と片言の英語でつぶやくと、「ここに座れ」的な仕草をしてくれたおじちゃん。
でも、私のバックパック、めちゃくちゃデカイ。
邪魔すぎる。
私はずっとここに居るのか?!どうなるのか私は。
とりあえず乗れたから良いのか?!と思っていたら、「来い!」みたいな仕草をする新たなおじちゃん。
私が前に背負っていたバックを背負ってくれて私の席まで案内してくれるよう!!
私の席まで案内してくれるおじちゃん。でも、床にみんなざこ寝していて、思うように歩けない。
凄いな、こんな所で寝るのかみんな!!
そんなにお金ないのか!!
バラナシにそこまでして南インドから来るのか!!
と色んな衝撃が走り、足の踏み場を探し、
Please wait !! と叫びながら前を進んでいると、泣きそうになった。
私の席が端っこだったようだ。
途中食堂みたいな所を通り、おじちゃんがスタッフに事情を説明し通してもらい、そしたらまたドアがクローズしていて、どうやらここから通り抜けられないようになっている模様。
諦めるしかないのか?
と思っていたら
おじちゃんがドアをドンドン!!と叩いてスタッフを呼んで説明して、ようやく私は席にたどり着いた。
おじちゃんと私は全力のハグ。
そして全力のありがとう。
多分おじちゃんは全力の良かったね!と言ってたであろう。
おじちゃんは、私のバックを背負っていたから汗がビショビショだった。
改めてインド人のおじちゃん。
You are my hero !! Thank you so so much !!
おじちゃんは、私のお水をインド飲みして帰っていった。
写真は、私の寝ていた所。
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