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小さな英語教室の小さな経済

小さな経済

私が人生で大切にしていることの中に「経済」があります。

こう書くと、〇〇経済論などたくさん知っているように見えるかもしれませんが、何も知りません(笑)

私は、短大卒業してすぐについた仕事が工場の経理でした。ど素人から始めて、13年仕事をさせてもらいました。

そして、この経理部での13年は、私にとっては経済学部を卒業させてもらったくらいの価値があると思っています。

まず、簿記会計の独特な用語と伝票とお金の動きを、実務で覚えさせてもらいました。そして原価計算と売り上げの仕組みを学びました。エラーが起こるたびに、どこでどんな原因があったからこうなったのか、よく調べたものでした。一つエラーが起こるたびに、一つものを知っていきました。

この経験は家庭では家計や資金管理に、次に入った会社では請求処理に、大いに役立ちました。

そして今度は個人事業主としての経済です。ほんとにいつまでも役に立つ、宝の経験です。

ところで経済って、なんだか難しい言葉ですよね。

元々中国の「経世済民」(けいせいさいみん:世の中をおさめて民を救う)という政治・行政の言葉だったのですが、英語のEconomyが日本に入ってきたとき、福沢諭吉が「経済」という新語をつくり出したと聞きました。

Economyが日本に入ってきたときはPolitical Economyという、一国や世界の経済を表していたようです。今もそのイメージですよね。

しかしEconomyの語源はギリシャ語の「オイコノミア」で「家政」を表していたそうです。家や小さな共同体を、秩序をもって運営することを表していたそうです。

ここに、不思議な面白さを感じます。

オイコノミアという言葉を「小さな経済」と考えた時

教室を通じて提供できる「豊かさ」とは何かを考えることは、「オイコノミア」つまり「小さな経済」そのものではないかと思います。

できないこともたくさんあります。その線引きや価値と価格のバランスを考えることも「小さな経済」です。

教室を立ち上げるにあたって、「起業家マインド」という言葉を聞いてきましたが、私にはしっくりと来なくて困ったなと思っていました。ちょっとまぶしすぎる言葉です。

しかし、「オイコノミア」という言葉を「小さな経済」と解釈したら、やっと納得して使えそうな言葉になりました。

小さな経済の一歩は、記帳

個人事業主が記帳することは英語でBookkeeping。収入(income)支出(expenses)の記録をノートにつけていきましょうというニュアンスですね。今はアプリが断然便利なので、アプリに記帳をしています。

私は経理が好きなので、このように感じますが、記帳をすると土台が固まっていく安心感を感じます。

英語に限らず多くのサービスには、完成がありません。人により評価が分かれることもあります。しかし、記帳には「完了」があります。プロセスの「完了!」を味わうことも記帳の醍醐味かと思います。












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