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柿→好き嫌い→瞬間湯沸かし器

今日の給食はカレーとサラダでした。その横に柿がそえられていました。秋ですね。しかし、私はこの柿が苦手です。子どものころの体験を無理矢理トラウマにして逃げています。

以前に比べて、食べ物の好き嫌いに市民権が与えられた気がします。しかし、私が小学生のころは、好き嫌いはわがままだと、かなり厳しく指導されました。今日は、私の好き嫌いにまつわる話と昭和の思い出です。

嫌いな食べ物のレベル

私は、好き嫌いがたくさんあります。また、その好き嫌いの中にもレベルがあります。大人になって食べられるようになった物もあります。しかし、いまだ絶対に食べられない物や、できれば食べたくない、わざわざ食べなくていい物があります。柿は、できれば食べたくない、わざわざ食べなくていい物の一つです。

柿以外にも、あまり食べたくない果物があります。その代表例がメロンです。どうしてもおいしいと思えません。しかし、世の中にはメロンを好んで食べる人がいるので、そういう人たちに食べてもらいます。

メロンの幸せを考える

今のように簡単に地方の美味しい物を取寄せることができないころの話です。利用者のご家族から北海道のメロンをいただきました。それが給食にそえられました。皆さん、大喜びでした。しかし、私はおいしいと思えないので、その分を皆さんで分けてください、とお願いをしました。ほとんどの人が喜んでくれました。しかし、支援者の一人が納得しませんでした。

その支援者は、「なんで食べないの」「食べてみれば美味しいから」「今まで美味しいメロンを食べたことないんでしょう」「せっかくもらったのに失礼じゃない」と、いろいろな言葉で私を責めてきました。しかし、私からすれば、どれもこれも大きなお世話です。私は、心からメロンをおいしいと思える人が食べた方が、メロンも幸せだと思います。

柿が怖くなった出来事

今日の給食の柿は、利用者に分けて食べてもらいました。そのとき「柿、嫌いなんですか?」と聞かれたので、少年時代の苦い思い出を説明しました。

まだ私が小学校1、2年のころのことです。近所の友達の家の庭に大きな柿の木がありました。ある日、庭で遊んでいると、その柿の木から腐った柿が落ちてきて、私の頭に直撃しました。そのとき頭を触ったために、手にも柿がべったりつきました。あわてて家に飛んで帰りました。しかし、そのころの家にはお風呂がありませでした。また、瞬間湯沸かし器もないころです。台所の流しの冷たい水で頭を洗いました。

若い支援者が、「瞬間湯沸かし器って何ですか?」と不思議がっていました。瞬間湯沸かし器は、蛇口をひねると目の前で炎が上がりお湯が出る、それはすごい発明でした。

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