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パセージを学ぶ理由

12月12日、今日は吉祥寺のパッセージ仲間に声をかけていただき、忘年会に参加しました。私の住まいが横浜の保土ヶ谷、パセージの会場が三鷹です。参加するには満員電車に乗らなければならず、それが苦痛で欠席ばかりしていました。それなのに、忘年会だけずうずしく参加してしまいました。

この忘年会は、小さなイタリアンのお店で開かれました。日ごろ、外食といえば、食券を買って、食べて、すぐに出て行くというのが定番の私には貴重な体験です。今日も美味しい料理を食べさせていただきました。

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パセージを学び始めて4年が過ぎました。パセージはアドラー心理学を基礎とする子育てにおける親の育成プログラムです。親の育成プログラムということで参加者はほとんどが「ママ」です。そこにおじさんが一人混ざって勉強してきました。最初はその環境になれるだけで精一杯でした。

この環境で、私がパセージを学び続けた理由は、パセージが子育てだけでなくあらゆる対人援助に有効だと考えたからです。特にひかれたのが、パセージの最初に学ぶ「心理面の目標」です。

心理面の目標は、次のふたつです。
 1)私は能力がある。
 2)人々は私の仲間だ。
かかわりを持ったときは、そのかかわりが適切であったかどうか常にこの目標に立ち返ることが大事だとしています。

障がいのある人への支援においては、大規模な事業所よりも小規模な事業所がたくさんあります。小規模な事業所では支援者同士の影響が少なく、自分の支援が適切であったかどうかの判断がつきづらくなります。支援者の価値判断だけで支援をしているとパターナリズムに陥ります。支援者には、自分の支援が適切であったかどうかの指針が必要です。そこで活用できるのが、パセージの心理面の目標です。利用者支援において、常にこの心理面の目標を使って自己点検していくことをすすめます。

障害福祉サービスの評価は、適切な福祉サービスにつないだり、提供したりすることで測れるものではありません。利用者が自分の力でやっていこうと自信を持てて評価されるものです。

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