助産院の思い出
法人の職員に妊婦さんがいます。夏の終わりにお母さんになります。非常事態宣言の間、休みを取っていたので6月1日は、久しぶりの出勤でした。産休に入るまでの間、体に負担がないように時差通勤をして、業務も後方的な支援に回ってもらうことにしました。本人は、パソコンに向かうのもお腹がじゃまになります、と笑ってお腹をさすっています。
そんな彼女を見ていたら自分の娘が産まれるときのことを思い出しました。
助産院で産まれました
私には二人の娘がいます。二人とも助産院で産まれました。おかげで私も出産に立ち会い、産まれたての子どもを抱くことできました。
ただし、出産に立ち会わせてもらうためには、誓約あります。それは、定期受診に一緒に行くことと、勉強会に参加することです。また、勉強会に参加すると、お父さんになる予定の人は、奥さんと一緒に床の雑巾がけをします。妊婦さんは、それ以外にも助産院に行って床の雑巾がけをします。雑巾がけの基本動作が、健全なお産をするためにとても良いからです。また、お産は、妊婦さんが一人ですることではありません。だからお父さんになる予定の人は、同じことを一緒に経験します。
当時、私たちがお世話になった助産院は普通の民家でした。出産のその日だけは、個室に入ります。しかし、翌日からは他のお母さんたちと一緒の部屋です。にぎやかな家庭的な助産院でした。
その助産院もホームページを見ると、今はきれいなビルになっていました。建物は変わっても、娘たちをとりあげてくれた助産師さんは変わらずいらっしゃいます。助産院の活動がYouTubeに紹介されていたので子どもたち一緒に見ました。
出産に立ち会う
子どもが産まれるとき、夫は、助産師さんに教わりながら、妻の背中や腰をさすります。また妻の手を握って、呼吸を合わせます。私の長女が産まれたのは早朝でした。明け方、私は妻の手を握りながら、妻の体の上に覆いかぶさって寝てしまいました。その姿を助産師さんに見つかり、のちのちいっぱい笑われました。
産まれたての赤ちゃんを抱っこしたときは、柔らかくてつぶしてしまいそうで、ビクビクでした。そのときの写真を見ると、自分の腕がLの字のまま固まっています。そのあと、助産師さんに赤ちゃんの抱っこの仕方を“厳しく”教わりました。助産師さんいわく、私が赤ちゃんを抱いてあやす姿は、スクワットをしているみたいだと笑っていました。18年も前のことです。
普通でも妊婦さんは、大変です。いっぱい神経を使います。それを考えると、今年は、過酷すぎる妊婦生活です。みんなで妊婦さんを支えていかなくちゃいけません。
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