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退院をしました(入院中のできごと最終回)

脊椎狭窄症の手術を終え、無事に退院することができました。いつもこのnote、Facebookを読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。読んでいただけること、それは大きな勇気づけになりました。さて、入院中シリーズの最終回、入院中のちょっとしたエピソードをつづります。

入院患者同士の連帯感

入院患者同士というのは、同じときを同じフロアですごしているだけで一体感を持つようです。名前も、どこの部屋の人かも知りません、それでも朝、トイレや洗面台で顔を合わせると皆さん、「おはようございます」と言葉を交わします。不思議です。入院という特別な体験の中で連帯感が生まれてくるのでしょうか。

自分のベッドがわからない

以前は、病室の入り口には名札が貼ってありました。しかし、最近は個人情報のため、病室の入り口に名札が貼られません。また廊下から見ると、すべてのベッドがカーテンで閉ざされているため、まったく同じ光景です。その結果、自分のベッドを間違えます。私も、おもいきりカーテンを開けたら、知らないおじさんが寝ていることが2回ありました。また、反対に私も数回、カーテンを開けられたことがあります。カーテンに目印をつけておけば良かったと後から気がつきました。

見舞いの品に固焼きせんべいはやめよう

私は、消化器系の手術ではなかったため一切の食事制限がありませんでした。好きな物を食べることができました。入院前、私の奥さんが好物の固焼きせんべいを持たせてくれました。しかし、同じ病室にいる人はそうではりません。同室の人はみな、消化器系の病気で入院をしていました。

私が入院した日、ちょうど手術が終わったばかりで、家族が付き添っている年配の人がいました。その家族が「お父さん、好きなおせんべいも食べられなくて辛いわねぇ」とつぶやいていました。その横で固焼きせんべいは、食べられません。固焼きせんべいを食べるとバリバリと音が響きます。固焼きせんべいは、入院には不向きです。

手術前、日本男児になる

手術前は、手術着に着替えます。それは両サイドをホックボタンで留めるロングガウンです。またその下に下着をつけることができません。T字体という物を一枚を身につけます。T字体、つまりは真っ白なふんどしです。手術前、T字体をつけ、手術着を身にまとった際、何気なく外を見ると、大きな窓に薄っすらとふんどし姿の日本男児が写っていました。

退院は誰も見送ってくれない

いろいろあった入院生活も無事に終わり、今日の午前中に退院をしました。私は、勝手に退院の場面をイメージしていました。退院というと、病院の玄関口まで看護師さんが見送ってくれて、花束を渡されて、手を振って見送ってくれる、そんなイメージでした。しかし、そんなことができるわけがありません。子どものころに観たドラマの影響でしょうか。

と、いうことで無事に10日間の入院生活が終わりました。以前にも書きました。日本の医療は素晴らしいです。看護師さん一人ひとりの技術はおもてなしでした。心から感謝申し上げます。おかげでしっかり歩けるようになりました。

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