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レジ袋の有料化で考えること

今年(2020年)の07月から、スーパーやコンビニのレジ袋が有料化になります。

先日、近所のコンビニでのできごとです。私の前に、年齢が私より少し上に見える男性が会計をしていました。買った物は、缶入りのアルコールと袋に入ったつまみ系の食材、タバコでした。レジのアルバイトの女性が、その男性に聞きました。「袋は必要ですか?」

このお店には何度も来ています。しかし、今まではそのようなことを聞かれたことはありません。ここ最近で、マニュアル化されたのかもしれません。

レジで袋が必要かどうか聞かれた男性は、急に声を荒げて言いました。「見りゃわかるだろう、袋がいるかどうかぐらい。サービス悪ぃなぁ。」

サービスって何だろう、そんなことを考えます。サービスが過剰になり、そのサービスが受けられてあたりまえになっています。私たちは、その繰り返しでサービスに対する恩恵を忘れています。今、その当たり前が壊れて見直しが始まっています。

やってもらってあたりまえ、そこにもっと目を向けていかなければいけません。福祉サービスにおいても同様のことがたくさんあります。事業所を選択するときの判断基準で一番求められるサービスが送迎サービスです。これも特別な料金を徴収することなく実施されています。送迎をして事業所に来てもらわないと事業所の収入が増えないからです。しかし、送迎サービスを実施するにはリスクや課題がたくさんあります。支援業務の延長での運転の安全性、人件費、人手不足などです。

他にもキャンセル料の有無というのがあります。ガイドヘルパーの予約を入れておきながら、勝手な都合でキャンセルされることがあります。事業所は予約された日に担当の支援者を配置しています。それを当日キャンセルされると、収入を得ることができません。さらに配置した支援者の人件費が発生して、大きなマイナスになります。そういうことが続いた結果、キャンセル料を盛り込んだ契約を提示すると、サービスが悪いと言って怒られます。

レジ袋の有料化では、現在おこなわれている、自分の袋を持参すると値引きされたり、ポイントが加算されるという仕組みも認められなくなります。そのことも知っておかなければいけません。

私も、レジ袋の有料化をきっかけにして、便利だからとか、その方が都合が良いからというのではなく、環境のことやサービスのあり方、タダが当たり前だと思っていたことを見直さなければいけません。

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