見出し画像

利用者さんにインタビューをするときの課題

福祉サービスを利用されている方へのインタビューの3回目を実施しました。

ちはる塾おとな学部おとなの研究コースから継続して研究部に参加しています。研究テーマは引き続き、障がいのある利用者さんの意思を尊重した支援を実践させるためにはどうしたらよいかということについてです。今、実施しているインタビューでは利用者さんがどのような支援を望んでいるか、生の声を集めています。

1回目、2回目のインタビューで課題がみえてきました。その課題は、おとなの研究コースのインタビューでは気がつかなかった課題です。

まず、前回のインタビューと今回のインタビューではインタビューに答えてくれる協力者の姿勢が大きく違います。おとなの研究コースのインタビューは、福祉事業所の中心的な支援者3名にお話をうかがいました。みなさん、インタビューをお願いに行くと、髙橋に協力しよう!という姿勢でインタビューに参加してくれました。それに対して今回の利用者さんのインタビューの場合は、利用者さんが、私の話を髙橋に聴いてもらおうという姿勢です。その結果、インタビューの進行が大きく変わってしまいました。

利用者さんへのインタビューで見えてきた課題は次の点です。

1.利用者さんからの話が多く、質問をすることができない
2.私の質問が相手に伝わっていない
3.質問と違う回答が返って来ると話を元に戻せない

利用者さんへの2回目のインタビューでは、インタビューの前に30分ほどおしゃべりタイムを設けてから本題に入りました。これはかなり有効的でした。さらに3回目のインタビューでは、最初から一度に幾つもの質問をしないことにしました。とりあえず、一つか二つの質問で終わりにします。理由は、幾つも質問を用意していると、時間の経過とともに残りの質問の数が気になり焦ってしまうことです。さらに質問数が多いと、利用者さんの質問の回答がごちゃごちゃになってしまうからです。

3回目のインタビューの文字起こしをして、整理したあと、改めて今後の対策を考えます。

今、実施しているインタビューは、インタビューの練習です。このあと、法人の利用者さん以外のインタビューをおこないます。それまでにどんな質問が有効か、インタビューに相応しい条件は何か、常にRQを意識して模索しながら練習を繰り返していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?