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投票支援 その2(高齢者施設で投票する)

昨日は統一地方選挙でした。ここnoteでは、障がいのある方が選挙に行くために必要な支援について考えました。今日は同様に高齢者施設に入居されている方の場合について考えます。

昨年の5月から私のお袋は特別養護老人ホームで生活をしています。昨日、お袋のところに行った時、選挙についてどうするか聞いてみました。

お袋は、今さら行ったってしょうがない、と言っていました。一緒の棟に入居されている他の女性にも聞いてみました。その方は、こういうところ(特別養護老人ホーム)に入っちゃうとね…ほらね、と言葉を濁していました。

老人ホーム等に入居されている方は、そのホームが県選挙管理委員会の指定を受けていればホームで不在者投票を行うことができます。(ほとんどのホームが指定を受けています)ただし、ホームで不在者投票をするためには本人がホームの長にその旨を申し出なければいけません。その後、ホームは必要な手続きを踏み、投票ということになります。しかし、その手続は大変煩雑で、簡単にできる事務手続きではありません。また、その仕組みを知る支援者は多くありません。よって、本人たちもホームで選挙ができるとは思っていません。

老人ホームの入居者が選挙で投票するということはとても大変だということを知ってください。高齢者福祉が大きな課題となっているこの国で、その課題に直面している方々が意思表明できないのはとても残念な話です。

この老人ホームに入居されている方が投票できる制度は、入院患者や障害者施設に入所している方にも認められている制度です。しかし、障害者施設では身体障害者施設と呼ばれる一部の施設のみしか指定されていません。

障がいのある方や高齢者が選挙で投票するには多くの課題が残されています。私も不勉強です。もっとこの点について勉強していきます。

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